- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道中川町
- 広報紙名 : 広報ナカガワ 令和7年5月号
全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象にした鼻アレルギーの全国調査によると、花粉症と診断された人の割合は、1988年は19.6%、2019年には42.5%と年々増加しています。
特に多いのがスギ花粉症患者で、2019年には日本人の38.8%が発症していると言われています。
現在国内では森林の約4割が人工林で、人工林の約4割がスギの木です。スギ林の多さが花粉症患者の多い一因と考えられています。
■花粉症とアレルギー性鼻炎の違いは?
アレルギー性鼻炎は、アレルギー原因物質「アレルゲン」に抗体が反応して起こるアレルギー疾患です。季節だけに症状が出るものは「季節性」、季節に関係なく症状が出る「通年性」にわけられ、花粉症は季節性アレルギー性鼻炎に該当します。
通年性アレルギー性鼻炎は、ダニや埃などが原因で生じます。
■花粉症の重症度
■花粉・食物アレルギー症候群とは
「アレルゲン」と構造や形が似た別の「アレルゲン」が体に侵入してきた時にも、同様の反応が起きる事があると言われています。この反応を交差反応と呼びます。
■花粉症になりやすい人・悪化しやすい人の特徴
現時点で、どのような人が花粉症になりやすいのかは不明です。埃が多い、大気汚染が著明な環境にいると、症状が悪化しやすいと言われていますが、免疫が正常に働いていれば、発症しない人もいます。
免疫を正常に働かせるためには、栄養バランスを保ち、規則正しい生活、しっかりとした睡眠時間をとる事が大切です。
■花粉症対策
1.外出時はマスクをする。
(マスクは吸い込む花粉の量を70%〜80%減少させると言われています。)
2.帰宅時にうがいをする。
(のどに付着した花粉を除去できます。)
3.帰宅時に洗顔する。
(頭や顔には花粉が付着しやすいので、洗顔により顔に付着した花粉を除去する事ができます。)
4.外出時には化学繊維の服を着る。
(表面がサラサラした化学繊維の服は花粉が付着しにくいと言われています。)
5.外出時はメガネを着用する。
(目に入る花粉を50〜70%減少させる期待があると言われています。)
問い合わせ先:住民課健康推進係 保健師
【電話】7-2813