くらし 大雨に備える

夏に低気圧や前線が近づくと、北海道の南から湿潤な気流が入る影響などで、しばしば大雨に見舞われます。特に、上川・留萌地方に前線が停滞するときは、長期間にわたって強い雨が続き、重大な災害が発生する可能性が高まります。
こうした大雨時における防災行動を支援するために、気象台から発表される大雨警報や洪水警報などの防災気象情報と、市町村から出される避難情報、そして住民のみなさまがとるべき行動を5段階にレベル化した「警戒レベル」があります。警戒レベル1と2は心構えと準備の段階ですが、警戒レベル3以上になると、危険な場所からの避難が必要な状況を意味します。
そして、大雨への備えで大切なことは、平時のうちにハザードマップなどで避難対策を進めておくことです。そのうえで、いざ市町村から警戒レベル3(高齢者等避難)や警戒レベル4(避難指示)が発令された際には、避難行動が必要か否かを自らが判断できると、迅速に行動できます。多くの場合、自治体が発令する避難指示等よりも先に防災気象情報が発表されますので、避難指示等が発令されていなくても、お住いの地域の状況が詳細にわかるキキクル(危険度分布)や、河川の水位情報等を確認して、危険を察知することも重要です。あらかじめ指定された避難場所へ向かうことより、状況に応じて、川や崖から少しでも離れることや、近くの頑丈な建物の上層階に避難したほうが安全なこともあります。主体的な判断で、その時点での最善の行動をとり、身の安全を確保しましょう。

お問い合わせ先:旭川地方気象台
【電話】0166-32-7102【URL】https://www.data.jma.go.jp/asahikawa/index.html