文化 小平郷土資料通信 2月号

~旧花田家番屋を残した花田伝作家に伝わる逸品~

・菊田栄羽(東皐齋)の「昇り龍・弁財天・降り龍」の3幅
・中林梧竹の「花紅霞満野(花は紅にして霞は野に満ちる)」の額

鰊場の親方の持ち物には、ニセモノも混ざっているので注意しなくてはいけないと聞いていましたが、最近、それは誤りでかなり良いものを持っていたのではと思っています。
菊田栄羽は東皐齋と号し、仙台藩の御用絵師でした。画題は弁財天と昇り龍と降り龍、縁起の良い掛軸です。北海道の神社は「弁天社」を起源とするところも多く、蝦夷地時代の弁天信仰も彷彿とさせる掛軸となっています。
中村梧竹の額は「花は紅にして霞は野に満ちる」とあり、春の情景を揮毫したのもで、春の訪れを待つ新春にふさわしい作品です。左側に「花田君嘱」と記載があり、「花田君に頼まれて書きました」といった意味で、
こうした墨客と交誼を通じる存在であったことがわかります。こうした美術品の存在は、周囲や従業員に対して家の格を示す機能をしていたように思われます。
(これらの作品は2月15日まで、文化交流センターロビーにて展示しております。)