- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道様似町
- 広報紙名 : 広報さまに 令和7年8月号
7月10日(木)、中央公民館で日高地域森林資源持続化推進協議会(小野哲弘会長)主催の「新たな集材作業システム導入に関する説明会」が行われ、全道から関係者約180人が参加しました。
同協議会は、地域林業・木材産業の成長産業化に向けて、適切な森林づくりの推進と産出される木材の利用促進を一体的かつ持続的に行い、森林資源の循環利用を推進することを目的に活動を展開しており、今回、ひだか南森林組合が新たな集材作業システム・タワーヤーダを導入することから説明会が開催されました。開催にあたり小野会長は「この新たな取組が、今後いろいろな地域・場所において、作業システムの選択肢が広がることで、北海道の林業が持続可能な産業として、ますます発展する機会となることを期待します」と述べられました。
説明会では、タワーヤーダ導入の経緯として、「日高地域は、南北に日高山脈が連なることで急峻な山が多く、他地域に比べ作業効率の低下や作業道延長の増、機械修繕費・燃料費の掛り増しが課題であり、タワーヤーダを活用した集材作業システムを導入することで、従来の方法よりも使用する機械の台数や人工を削減することができる」と話されました。その他にタワーヤーダの概要及び作業方法や稼働実績状況報告になどについて、北海道木材産業協同組合連合会内田敏博副会長・日高振興局森林室普及課竹内純主査・ひだか森林組合神元計典統括業務課長から説明がありました。
また、午後からはえりも町有林に移動し、タワーヤーダによる集材実演が行われました。閉会のあいさつでは、北海道日高振興局森林室大塚政幸室長は「道内には急峻な場所が多いため、タワーヤーダの活躍が期待される。昨年、日高山脈襟裳十勝国立公園となり自然豊かな森林に注目が集まっているため、タワーヤーダの導入で自然への負荷を抑え、林業との両立を目指していく」と述べられました。