- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道中札内村
- 広報紙名 : 広報なかさつない 令和7年9月号
■「かかりつけ薬剤師」って知っていますか?
センター薬局薬剤師 宮﨑 満帆
みなさんは「かかりつけ薬剤師」という言葉をご存じでしょうか。
「かかりつけ薬局」という言葉は目にしたり、聞いたりしたことがある方もいらっしゃると思いますが「かかりつけ薬剤師」はあまり聞きなじみがないかもしれません。
実は「かかりつけ薬局」と「かかりつけ薬剤師」はそれぞれの言葉として存在していて、「かかりつけ薬局」はいつも利用していて、気軽に相談などもできる薬局自体を指しています。そして、「かかりつけ薬剤師」は一人の専任薬剤師が一人の患者さんを担当し、より良い医療を受けられる制度の事を指しています。
「かかりつけ薬剤師」の出来ることは大きく分けて3つあり、これらの内容を専任薬剤師が切れ目なく継続することで、患者さんにとってより良い医療が受けられるようサポートします。
(1)複数の医療機関に受診している場合でもお薬の情報をまとめて1か所で管理する。
複数の医療機関から薬を貰っていて、それぞれの飲み合わせ等が不安な場合など、かかりつけ薬剤師が一元管理した情報をしっかりと確認し、薬の重複や副作用などの問題が無いかをチェックします。
また、どの医療機関からの処方箋も受付可能ですのでお薬自体をかかりつけ薬局にまとめることも可能です。※処方箋には有効期限もございますので、処方日含め4日以内にお持ち下さい。また、薬の在庫がすぐにご用意出来ない場合もございますので、事前にFAXや電話等で一度問い合わせ頂けますとよりスムーズにお渡しすることができます。
(2)薬の使い方や副作用、健康についての不安や疑問、在宅での療養といった相談にも処方箋が無くとも夜間・休日問わずサポートをする。
『新しく薬が始まったけれど、使い方に不安な部分があって…。』など、薬や健康についての相談もお受けします。
また、『自宅で薬の整理が大変になってきた。』といった悩みなどについてもかかりつけ薬剤師がお手伝い致します。
(3)処方医や医療機関との連携を行い、必要に応じて医師への問い合わせ・提案・相談などを実施してチームで患者さんを支える。
複数の医療機関からの薬によって効果が落ちてしまう組み合わせがある場合や、薬が大きく飲みにくい、薬で不安な部分があるといった相談内容などから、必要に応じてそれぞれの医療機関へ「かかりつけ薬剤師」が連絡し、お薬の調整・提案・相談などを行います。また、その他健康相談などについても地域の医療機関と連携してサポートします。
※「かかりつけ薬剤師」はどうやって探せば良い?
まずはかかりつけ薬局を決めてみて下さい。もしかかりつけ薬局が既にありましたら、その薬局でこの人に担当してもらいたいという人に、「かかりつけ薬剤師」になってもらいたいとお話してみて下さい。
その後、説明や少しだけ手続きなどがあります。
※通常の服薬管理指導料に代わり、かかりつけ薬剤師指導料という負担が発生します。
3割負担で50~90円程度です。
ぜひ、ご自身の「かかりつけ薬局」と「かかりつけ薬剤師」を決めて、ご活用ください。
お問い合わせ:中札内村立診療所
〒089-1332 中札内村西2条南3丁目23
【電話】67-2012