健康 健康サポート

■9月は健康増進普及月間です
No.434 保健師・管理栄養士

近年、糖尿病やがん、心臓病、脳卒中などに代表される生活習慣病の増加等が大きな問題となっています。
厚生労働省では、生活習慣病の特性や運動・食事・禁煙など、個人の生活習慣の改善の重要性について、一人ひとりの理解を深めるとともに、その健康づくりの実践を促進するため、毎年9月1日~30日までの1か月を「健康増進普及月間」と定めています。
これに併せて食生活改善普及運動を実施します。この運動は、規則正しい食習慣の確立、適切な栄養管理をサポートする取り組みです。この機会に生活習慣を見直し、バランスのいい食事を心がけましょう。

1.運動
適度な運動は、健康維持に効果があります。普段運動をする習慣がない方は散歩をするなど、1日10分の運動から始めてみましょう。

2.食事 重点テーマ「まずは毎日、あと一皿ずつ野菜と果物をプラス」
・生活習慣病予防のためには1日350gの野菜が必要とされていますが、日本人の平均摂取量は250gで100g足りません。これはトマト1/2個、かぼちゃの煮物3切れに相当するため、1日1皿野菜料理を追加してみましょう。
・日本人の食塩摂取量は減少傾向にありますが、現在摂取されている量は9.8g/日であり、未だ多いのが現状です。かんきつ類や出汁を使用し、マイナス2gを目指しましょう。
・20歳以上の平均カルシウム摂取量は、体が必要とする量に対して不足傾向にあります。牛乳・乳製品はカルシウムが豊富に含まれているため、日常生活での摂取を習慣化しましょう。
・果物の摂取量目標量は1日200gです。100gの目安量は、バナナ1本、みかん1個、キウイフルーツ1個、りんご1/2個程度です。皮をむいて食べるのが手間な場合は、カットフルーツを取り入れてみましょう。
・その他、「主食・主菜・副菜が揃った食事を意識すること」で、栄養バランスが整いやすくなります。忙しい日々の中でも摂取を心がけましょう。

3.しっかり禁煙
喫煙は内臓や血管など、全身に害を及ぼします。本人のみならず、周囲の方の病気のリスクも増えるため、この機会に禁煙に取り組みましょう。

4.良い睡眠
睡眠不足は日中の眠気や疲労、心身の不調につながります。睡眠不足が慢性化すると、肥満、高血圧、糖尿病、心疾患等の発症リスクが上昇することが明らかになっています。睡眠時間をしっかりと確保し、質の良い睡眠を心がけましょう。