- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道白糠町
- 広報紙名 : 広報しらぬか 令和8年1月号
■興部町公営塾「つなぐ」を訪問しました
10月1日に興部町の公営塾「つなぐ」を久遠塾スタッフ4人全員で訪問し、今後の塾運営に生かすための研修として視察しました。
「つなぐ」は久遠塾と同様、全国的にも珍しく高校の校舎内に公設の塾が設置されており、興部町の「高校魅力化プロジェクト」の一環として、令和5年1月に設置されました。
興部町における各種高校支援事業については、次のとおりです。
(1)公営塾「つなぐ」による、興部高校生徒の学習および進学サポート
(2)入学時支援金(11万8千円)を入学者全員に支給
(3)タブレット(パソコン)を無償で貸与
(4)バス代の補助(片道4km以上)として通学定期額の3分の2を支給
(5)2年生全員に見学旅行費を3万円補助
(6)大学合格者の入学一時金として50万円を支給(現役合格者のみ)
(7)模試・検定試験の補助として受験(受検)料の3分の2を支給
(8)大学進学希望者の札幌市内の予備校受講料・宿泊費を支給
(9)Web学習コンテンツ「スタディサプリ」の登録料を全額補助
「つなぐ」は「久遠塾」がモデルとなっており、白糠町教育委員会からのアドバイスで高校の校舎内に設置されました。
しかし、全てが同じではありません。全校生徒33人(1年生10人・2年生16人・3年生7人)の学校に最適な塾の形を考えて作られていると感じた部分があります。
例えば「つなぐ」が北海道から借用しているのは高校校舎3階にある理科の2つの特別教室で、その中に3人の講師の常駐スペースがありますが、講師室がないことや、塾長やコーディネーターを置いていないことなどが挙げられます。ちなみに、3人の講師は会計年度任用職員で、生徒の塾の利用料は無料です。
開塾時間は、平日は10時から18時30分までで、夏季・冬季などの長期休業期間中は8時から16時45分までと、平日は久遠塾より早めの時間帯に開塾しています。
塾のメイン会場は物理地学教室で、塾生は雑談しながら勉強をしたり、ボードゲームなどで遊んだりする時に使ってます。サブの生物化学教室は静かに勉強に集中したい時に使うとのことでした。
普段の授業サポートについては久遠塾と同様、あるいは生徒数が少ない分、結構な時間数を生徒との授業に使えている一方、進学・就職対策講習については高校教員が全て担っており、塾としては必要に応じて補助に入る程度とのことでした。
また、進路指導や生徒指導面での情報共有も必要に応じてなされており、教職員との連携が密に取られていると感じました。
久遠塾との大きな違いは、スクールカウンセラーの資格を有する講師が1人おり、小中高生のカウンセリングをしている点でした。さらに、地域の小中学生と学習支援の面で深く関わっているなど、久遠塾の今後の在り方について、学ぶべき点が多い研修となりました。
久遠塾【電話】090-3489-2754 13:00~20:00
メールアドレス【メール】[email protected]
ホームページ【URL】https://shiranuka-hs.note.jp
