くらし 津波避難タワーで住民主体の避難訓練が行われました

■避難場所運営の主役は皆さんです
津波避難の原則は高台への徒歩避難ですが、冬は積雪や路面凍結、そして避難困難者の存在により、逃げ遅れとなる事態も想定されます。
このような状況想定で、2月15日に白糠地区津波避難タワーで行われた避難訓練は、役場職員が津波避難タワーにいない設定で、住民自らがタワーの解錠や避難場所での備蓄資機材の展開などを行いました。
町の災害対策本部と連絡が取れるまでの間、どのように避難場所で過ごすのか、その手順などを確かめました・
訓練では参加者が町職員の助言を受けながら、名簿作成等の受け付け業務や暖房器具、段ボールベッドの設置など避難場所を開設し、避難直後に避難者に求められる行動を実際に体験、確認する機会となりました。
また、避難場所の開設訓練と同時に、参加住民が持参した「非常持ち出しリュック」の中身をお互いに点検し合う機会も設けられ、他の参加者の持ち物を参考にして、今後自分も取り入れたいなど、避難者同士の情報交換が図られました。

■訓練を終えて
参加者からは「今日経験したことが必ず次につながる」といった前向きな声が多く聞かれました。
「今日の経験を高齢者や今回参加できなかった人にも伝え、発災時には率先して避難所設営などに関わりたい」「これからは詳しくない人にも自信をもって教えられる」「自分たちでやるしかない」という心強い決意も聞けました。
避難直後、最初に動けるのは、その場に居合わせた皆さん一人一人です。役場の支援が本格化するまでの間、地域を支えるのは「他の誰か」ではなく、皆さんです。
皆さんは、いざという時に何を持ち出しますか。どこへ向かい、誰に声を掛けますか。「何を準備すべきか」「自分に何ができるか」を、ぜひ今日から具体的に考えてみてください。
訓練は、参加した人だけのものではありません。学んだことを家族や近所の方へ伝え、声を掛け合い、支え合う。その積み重ねが、命を守る地域の力になります。
今回の訓練をきっかけに、一人一人が行動を起こしましょう。
自分の命を守ることが、大切な人の命を守ることにもつながります。

■訓練スタート
▼津波避難タワーの解錠
震度5弱以上の揺れで鍵ボックスが開きますが、解錠用の番号は防災無線等でも周知されます。鍵で階段とスロープのゲートを開錠します。

▼避難者名簿の作成
避難室入室後は避難者の名簿をまとめます。
避難場所運営時のニーズ把握等に活用されるもので、この後の必要な支援につながります。

▼備蓄資機材の展開
厳冬期の避難では、避難場所が冷え込んでいます。暖房器具(ガスストーブ)の展開が必須でした。
また、夏期は窓を開け放って扇風機などを使います。

避難者数によっては座る場所が不足するため、段ボールベッドを椅子として使用したり、合板ベッドをつなげて小上がりにするなどして、体を休める場所を作る工夫も必要です。

非常持ち出し品の中身について意見交換する参加者。「普段から飲んでいる薬を忘れないように」「歯ブラシなど口腔衛生用のグッズが大切」などの意見がありました。

厳冬期に避難室全体を温めるには、とても時間がかかります。
小さい部屋を採暖室として使用すると、室温を上げやすいです。
今回の訓練では倉庫を採暖室としました。

ガスストーブ等の暖房を使用する場合、一酸化炭素中毒のリスクは避けられません。
各部屋には警報器が備えられており、一酸化炭素濃度が上昇した場合は警報が鳴るので、換気をしましょう。

避難時のトイレの管理・運用は非常に大切です。
避難時のトイレ利用には、衛生的な配慮が特に必要です。
今回の訓練では汚物を自動的にパッキングできるトイレを実際に稼働させました。

※白糠地区津波避難タワーの図面は本紙をご覧ください