- 発行日 :
- 自治体名 : 青森県青森市
- 広報紙名 : 広報あおもり 令和7年5月号
■コミュニティ・スクール(CS)とは
学校と地域住民・保護者などで組織された「学校運営協議会」を設置している学校のことです。学校課題や地域課題を解決するために協議を重ね、子どもたちの豊かな学びのための環境づくりを目指します。本市は各中学校区に1つの学校運営協議会を設置するという特徴をもっており、地域の中で義務教育9年間を見通した教育課程や学校運営が期待できます。
令和7年度から新たに4中学校区(古川中学校区・横内中学校区・甲田中学校区・造道中学校区)が加わります。これで青森市は全19中学校区中、16中学校区(小・中51校)に「学校運営協議会」を導入したこととなります。
◇コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)
「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)~地域とともにある学校づくりをめざして~」(青森市教育委員会)より
◆「地域とともにある学校づくり」を目指して
▽さくらの和フェス(筒井CS)
CSさくらの和(筒井中学校区学校運営協議会)では、夢・志の実現へ挑戦し続ける子ども・学校・地域を目指し、「文化・スポーツ活動推進部会」と「ふるさと・みらい創造部会」の2つの部会を設置して協議を重ねました。
地域と学校との協働活動により「さくらの和フェス」というスポーツ活動、防災教室、伝統文化体験などの交流活動を実現させたことが評価され、令和6年度文部科学大臣表彰を受けました。
▽夢・志を育てる活動(浪岡CS)
浪岡中学校区では、子どもたちの思いやりの心を育むため、毎年映画上映会や「命の授業」、キャリア講演会などの活動を企画運営しています。
昨年度は、動物保護サークルを題材とした映画「犬部!」の鑑賞を通して命の大切さや、「命の授業」として、子どもの権利について学ぶ機会を設けました。また、子どもたちが将来の夢・志を育めるよう、浪岡出身のバドミントン選手である奈良岡功大さんを講師にお招きし、キャリア講演会を開催しました。
▽地域交流活動(荒川CS)
荒川中学校区では、「地域から学び、地域とつながり、主体的に学び続ける子どもの育成」を目指し、子どもたちと地域住民が一緒になって、防災訓練やディスクゴルフを体験しました。併せて炊き出し訓練も実施し、カレーライスやホットサンドを作りました。
活動の質を高めていくため、体験活動を終えた後もCS委員が集まり、活動の成果と課題、今後の工夫や改善点について協議を重ねました。
■コミュニティ・スクールに期待すること
青森市では、平成31(令和元)年度から順次CS設置を進めています。中学校区ごとに「9年間で育てたい子ども像」を策定し、学校・家庭・地域が協働して工夫を凝らした教育活動をしていただいていることに感謝いたします。
各校での特色ある教育活動を展開する中で、子どもたちは地域から支えられるだけでなく、地域を支える存在であることに気が付きます。また、子どもたちは地域からたくさんの賞賛を得ることによって、自信につながっています。
学校運営協議会の取組により、青森市の未来の創り手である子どもたちが将来に向けて夢や志を持ち、その実現に向けた第一歩を踏み出せるよう、今後も活発な取組が展開されていくことを期待しています。
問合せ:文化学習活動推進課
【電話】017‒718‒1384