文化 今別の昔話っこ 平成史 第6回

■パルプスポンジの製造日本交通産業(株)青森工場
浜名バイパスの南側にあたる元スラブ工場の跡地に「日本交通産業(株)青森工場」が完成し、平成元年10月から仮操業に入った。
本社は横浜市にあり、アメリカ在住の笹谷広治さん(現外ヶ浜町三廏地区出身)が、「青森県は出稼ぎが多いので、何とかして県内に工場を造りたかった」という思いを実現させた。
台所で食器などを洗う際に使うスポンジの製造を行っていた。アメリカ産の木材パルプを主原料としており、素材が木材だけに無害である。浜名の青森工場には、トラック6台で半製品が運ばれ、同工場で裁断などを行い製品として仕上げた。
5人のパートを雇用して創業していた。笹谷栄治工場長は、「これからですよ」と、大きな期待を膨らませていた。

■枝肉に109万円強の高値上山さん 7年間の苦労実る
牛肉の王様といわれる黒毛和種を導入して当町の畜産振興に一役買っていた大川平の上山一六さん(当時45歳)の牛が、仙台の枝肉市場で、何と消費税込みで1頭が109万1800円の高値がつき、農協をはじめ畜産関係者から注目を浴びた。
この牛は、重さ685キロ、2歳6か月の肥育牛だ。枝肉は、食用にするため頭や内臓などを取り除いた骨付きの肉をいい、1等級から5等級までの段階がある。市場側の話によると、上山さんの牛は肉の色、締まりなど5等級の極上に位置づけられた。
上山さんはもともと建具師で、父親が高齢者対策事業で素牛を取り入れたのを契機に牛の肥育に興味をもち、畜産農家の仲間入りをした。
町内の畜産農家の大半が繁殖牛を飼育し、子牛の段階で出荷しているほか、枝肉にせずに肥育牛を生体市場へ出荷していたが、上山さんは肥育牛を枝肉市場へ初めて出荷した。
牛の飼育は素人の上山さんにとって、これまでの7年間は毎日が勉強の連続であった。「ここまでこれたのも、みなさんのおかげです。市場にはその時の相場はあるが、良い牛はやはり高値がつきますね。中身が勝負だと思い知らされました。」と思いを話した。

■高野崎に水洗トイレ完成
高野崎にモダンな造りの水洗式トイレが平成元年12月8日に完成し、休憩所かなと見間違えるほどの景観だ。
旧トイレが解体されてキャンプ場も広くなり、観光客の増加が期待された。事業費は約1400万円。木造平屋建て約38平方メートル。