健康 大間病院だより

◆自宅での血圧の測り方

皆様、ご無沙汰しております。一昨年まで大間病院で勤務しておりました木村凌矢と申します。
この4月から再び大間病院で勤務させていただいております。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回はご自宅での血圧の測り方をご紹介します。「ん?血圧の測り方なんて、血圧計に腕を通してボタンを押すだけでは?」と思った方もいらっしゃると思います。少し細かい話ですが、正しい血圧の測り方があります。ポイントを以下に記載しますので、読んでいただいてご自宅でも正しく血圧測定していただけると嬉しいです。

・朝と晩の2回測定する。
・朝は起床後1時間以内、排尿後、薬を飲む前、食事を摂る前に測定する。
・晩は就寝前に測定する。(必要に応じて夕食前や飲酒前にも測定する。)
・朝も晩も、座って1〜2分安静にしてから測定する。
・2回測定し、平均をとる。
・できるだけ毎日測定する。
・上腕部に巻くタイプの血圧計をできるだけ選ぶ。

なぜこのように細かい条件があるのでしょうか?その理由としては、血圧は1日の中でも刻々と変化しており、ほんの些細なことで変化してしまうからです。また、「ちゃんと血圧の薬を飲んでいるから家では血圧は測らなくてよい」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、治療中の方もご自宅での血圧測定が必要です。
薬を飲んでいるのに血圧が高ければ、薬を変更したり増やしたりする必要があります。また、病院で測定すると高いけど、実はご自宅では血圧は低いということがあれば、内服している薬を減らしたり、止められるかもしれません。いずれにせよ、ご自宅でも正しく血圧測定することは、よりよい治療のためには必要不可欠なのです。
ご自宅でも正しく血圧測定し、そして私たちに相談してください。一緒によりよい高血圧症の治療について考えていきましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。

院長 木村 凌矢