くらし 市政トピックス

◆こどもたちの声を新しい遊び場へ―対面意見交換会を開催
市では、こどもの遊びの環境の充実を図るため、西公園南側エリアを計画地に屋内遊び場の整備を進めることとしています。整備に向けた基本計画の検討に当たり、11月1日、東京エレクトロンホール宮城で仙台こども財団の取り組み「こどもいけん広場」における対面意見交換会を開催し、公募により集まった小・中学生20人が参加しました。
初めに、市から施設の計画を説明。大きな遊具を使って多様な動きができる「ダイナミックゾーン」や、自然遊びや外遊びができる「半屋外ゾーン」など、8つのゾーンに分けて遊び場を作る計画などが紹介されました。
その後グループに分かれ、「屋内遊び場でどんなことがしたいか」などのテーマで意見交換を実施。「アスレチックなど体を動かせるところが充実しているとうれしい」など、思い描く遊び場の姿が次々に提案されました。参加した小学生からは「いろいろな意見を聞いてみんなと話し合えたことが楽しかった」といった感想が聞かれました。
後半には、中学生が前半の部で出た意見を基に「たくさんの人が楽しく使える屋内遊び場にするためにはどうしたらよいか」などをテーマに話し合いました。参加者からは「年配の方々から昔の遊びを教えてもらうなど、世代を超えた交流ができる施設になると良いのではないか」といった声が聞かれるなど、こどもから大人まで楽しめる施設となるようにたくさんの意見が出されました。
今回出された意見を参考に、都市個性を生かした、こどもの育ちと子育てを支える魅力的な屋内遊び場を目指し、本年度中の基本計画策定に取り組んでいきます。

「(仮称)西公園屋内遊び場基本計画」の中間案についてパブリックコメントを実施しています。詳しくは本紙13ページをご覧ください

◆仙台城跡の新たな魅力の創出へ―社会実験を実施
市では、「仙台市観光戦略2027」に基づき、青葉山エリアの価値をさらに高めることによる誘客促進に取り組んでいます。この一環として、10月18日から21日まで、仙台城跡における新たな過ごし方を提案する社会実験「仙台城跡でひとやすみ」を実施しました。
仙台城跡を訪れた市民や観光客の滞在時間の延長と満足度の向上を目的に、本丸広場に市街を一望しながらくつろぐことができる仮設の人工芝を設置したほか、キッチンカーや移動本屋などを出店。4日間で800人以上の方が訪れ、景色を楽しみながら思い思いの時間を過ごしていました。
今後、来場者の動線や滞在時間、アンケート結果などを検証し、仙台城跡の新たな魅力づくりに取り組んでいきます

◆優れた技能と長年の功績をたたえて
市では、長年にわたり優れた技能で市民生活を支え、仙台のまちづくりの基礎を築いてきた技能職の方々を技能功労者として表彰しています。11月10日に行われた技能功労者表彰式では、21職種31人の方々を表彰しました。表彰された方は次のとおりです(順不同・敬称略)。
※詳しくは本紙をご覧ください。

◆AI導入の取り組みや本市の魅力を世界に発信
10月27日、フランスの首都パリにある経済協力開発機構(OECD)本部で開かれた「第5回OECDスマートシティと包摂的成長に関する円卓会議」に、郡市長が登壇しました。
この会議は、スマートシティに関する世界共通の課題と取り組みについて議論し、国際的な知見を深めるために開催しているもの。今回はOECD加盟国や地方自治体の政策立案者ら約100人が出席し、スマートシティの推進に向けたAI(人工知能)の活用状況などについて話し合いました。郡市長からは、本市におけるAIを活用した取り組みとして、自動運転バスの実証実験や農業用運搬ロボットの開発などについて説明しました。
また、会議後には、現地メディアや旅行会社を対象とした観光物産セミナーを開催。仙台の観光や工芸品をPRしたほか、現地の旅行雑誌と連携し、仙台・東北の観光スポットなどを紹介する旅行ガイドブック「プチ・フテ TOHOKU(トウホク)」のお披露目を行いました。
今回の訪問により得られた知見を本市のスマートシティ推進やインバウンド、輸出の促進に向けた取り組みに生かすとともに、本市の魅力や先進的な取り組みを世界に発信することで国際社会における本市の存在感をさらに高め、「世界から選ばれるまち」の実現につなげていきます。

◆(仮称)国際センター駅北地区複合施設の基本設計中間案作成
せんだい青葉山交流広場に整備を予定している、音楽ホールと中心部震災メモリアル拠点が複合する「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の基本設計中間案がまとまりました。
施設は、地上4階、地下2階建てで、2千席規模の大ホールと350席程度の小ホールからなるホールエリア、災害の記録などの展示や多目的交流スペースなどを備えた災害文化エリアなどで構成。ロビーには吹き抜けを設け、さまざまな諸室・機能・居場所をその吹き抜け空間に接するように配置することで、文化芸術と災害文化が融合する施設を実現します。
今後、中間案に関する市民説明会や関係団体へのヒアリングなどを行い、令和13年度の完成を目指して、本年度末に基本設計を完了する予定です。

(仮称)国際センター駅北地区複合施設基本設計(中間案)に関する市民説明会
日時:12月14日(日)午後0時半~2時半
会場:日立システムズホール仙台
定員:200人〔先着〕
申し込み方法など詳しくは、市ホームページをご覧ください
説明会の内容は、後日動画でも配信します

◆自動運転バスの実証事業の実施エリアを拡大
路線バスの運転士不足や観光地における交通手段の確保などの社会課題の解決に向け、市では令和5年度より自動運転バスの実証事業を実施しています。
本年度は青葉山エリアのほか、新たに錦ケ丘エリア、東部北エリア、秋保エリアを加えた4つのエリアで、各地域の特性を踏まえた技術的な検証を実施。このうち、錦ケ丘エリアでは、10月18日・19日に錦ケ丘コミュニティ・センターからJR愛子駅までの区間で実証実験を行いました。今回は、自動運転機能を搭載したEVバス(電動バス)を手動で運行し、利用客のニーズや技術的課題を確認しました。11月9日から16日には、青葉山エリアで部分自動運転による実証を行ったほか、今後、12月2日から7日まではJR陸前高砂駅から仙台港フェリーターミナルまでの区間、1月20日から30日までは秋保・里センターから秋保大滝までの区間で実証を行う予定です。
引き続き、安全第一で取り組みを進めていくとともに、地域に根差した自動運転サービスの実用化を目指していきます。