その他 表紙から広がる!せんだいView

表紙で取り上げた場所や物事などを深堀りし、仙台の見どころなどを幅広くお伝えします

今月号の表紙は、玉虫塗です。仙台で育まれ、受け継がれてきたさまざまな伝統的工芸品と、その技術を未来へ継承するための取り組みについて紹介します。

◆現代に伝わる伝統的工芸品
伝統的工芸品は古くから日常生活の中で使用され、その技法・技術は職人の手仕事により受け継がれてきました。仙台の名産品として広く親しまれている「玉虫塗」もその一つ。その技法は、仙台に設立された国内初の国立工芸指導所で昭和7年に発明されたもので、木製素地などに銀粉やアルミニウム粉をまき、染料を加えた透明な漆を使って仕上げます。昭和14年に東北工芸製作所が特許の実施権を取得し、時代に合わせた作品を生み出しています。
また、顔の周りが群青色に縁取られ、胴体に宝船や福の神が描かれた「松川だるま」に代表される「仙台張子(はりこ)」は、古くから縁起物として仙台市民に親しまれてきました。伊達藩の藩士・松川豊之進(とよのしん)により、武士の内職として始まったと伝えられています。
このように伝統的工芸品は仙台の歴史や文化と深く結び付きながら現代へ伝えられてきました。現在、11品目が県の伝統的工芸品に指定されており、そのうち「宮城伝統こけし」、「仙台箪笥(たんす)」の2品目は国指定の伝統的工芸品となっています。

◆伝統の技に触れ未来へつなぐ
市では、伝統的工芸品の後継者不足の解消や販路拡大のため、担い手の育成支援や市内外での販売会の開催などに取り組んでいます。
太白区にある「秋保工芸の里」では、仙台箪笥やこけし、木彫りなどさまざまな業種の職人がその伝統を守り制作活動を行っています。工房では作品を購入できるだけでなく、制作体験などもできます。2月20日から3月1日には、エスパル仙台を会場に仙台・宮城の民工芸品が一堂に集まる「仙台市工芸展」を開催します。ぜひ足を運んで、職人の技が光る工芸品に触れてみてください。

・「仙台市工芸展」について詳しくは本紙16ページをご覧ください
・伝統的工芸品について詳しくは仙台観光情報サイト「せんだい旅日和」をご覧ください