- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県仙台市
- 広報紙名 : 仙台市政だより 2025年6月号
表紙で取り上げた場所や物事などを深堀りし、仙台の見どころなどを幅広くお伝えします
今月号の表紙は、6月1日に開園150周年を迎える西公園。開園からの歴史や、園内のさまざまな魅力を紹介します。
■市民と共に150年
花見の名所として市民に親しまれている西公園は、仙台市で初めての公園として明治8年に開園しました。当初の名称は桜ケ岡公園でしたが、市中心部の西側にあることから西公園と呼ばれるようになり、戦後、市民公募により西公園が正式名称となりました。
昭和30年代には、園内に天文台や市民プール、市民図書館などが設置され、多くの市民でにぎわいました。その後、施設の老朽化などにより、平成13年から19年にかけて、閉鎖や移転が行われます。さらに、平成27年には大町西公園駅を含む地下鉄東西線が開業するなど、西公園を取り巻く環境は大きく変化しました。こうした中、西公園が末永く市民に愛され続けるよう、市では、公園全体の見直しを行い、平成19年度から再整備を進めています。
現在、公園の南側にはさまざまな種類の桜を楽しむことができるお花見広場のほか、地下鉄東西線や広瀬川などを眺められる展望広場があります。また、北側には蒸気機関車があるC60広場(SL広場)、台座も含めた高さが約10メートルあるこけし塔、地域の方などが運営し、誰でも自由に遊べる遊び場「プレーパーク」などもあり、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる場所となっています。
■新たな魅力でにぎわいを
西公園では新たな取り組みも進められています。令和5年度からは、大町・西公園エリアにおけるにぎわいの創出や魅力向上を目指した事業「Fun(ファン),Fan(ファン),Find(ファインド)青葉」を実施。まち歩きなどのイベント開催や情報発信などを通じ、新たな魅力の発見につなげています。
また、子どもの遊びの環境の充実を図るため、本年度から西公園南側エリアを候補地とした屋内遊び場の整備に向けた基本計画の策定に着手。西公園の特性を生かし、豊かな自然を活用した遊びなどが可能となる施設を目指しています。ぜひ西公園を訪れ、その歴史やこれからも変化する魅力を体感してみてください。