文化 【特集1】「杜の都」の魅力を高める景観づくり

市街地を包む丘陵、定禅寺通や青葉通のケヤキ並木など、緑豊かな自然と街並みが調和する本市の都市景観は「仙台らしさ」をつくる基盤となっており、魅力の一つとなっています。これらの景観を保全し、さらなる魅力を創出するために、市ではさまざまな取り組みを行っています。

■市民から募集した魅力的な景観を公開中
市では、都市の魅力向上や交流人口の拡大に向けた取り組みを進めており、その一環として、杜の都・仙台ならではの多彩な景観を見る場所「『杜の都・仙台』のビューポイント」を市ホームページで公開しています。
ビューポイントは、昨年度市民の皆さんから市内のお薦めの景観を募集し、市職員が現地を確認した上で、安全な場所であることなどの条件を満たした場所を選定。街並みや自然、建造物、夜景など、仙台を代表するスポットから地域に根付いた風景まで200カ所以上を紹介しています。見る場所や見える景色に加え、アクセス情報もまとめて掲載しているので、お出かけする際にも活用できます。
市民や仙台を訪れた方が仙台をより魅力的に感じる景観を発掘し、広く発信することで、市内の景観への興味と関心の向上へつなげていきます。

「『杜の都・仙台』のビューポイント」について詳しくは、市ホームページをご覧ください
※二次元コードは本紙参照

■「杜の都・仙台」のビューポイントから見える景色の一部をご紹介
□泉区…泉ヶ岳山頂から見る市街地
山頂からは仙台市街、蔵王連峰、仙台湾を見渡すことができます。

□宮城野区…新浜タワーから見るサイクリングロードと貞山運河
この近辺には高台がないため、新浜タワーに登ると普段とは違う目線で貞山運河を眺めることができます。

□太白区…滝見台から見る秋保大滝
「日本の滝百選」に選ばれている秋保大滝。10月中旬から11月上旬ごろには色鮮やかな紅葉で彩られます。

□青葉区…仙台城跡から見る市街地の夜景
本市を代表する観光スポット。美しい夜景を見られるほか、晴れた日中には太平洋まで見渡せます。

□若林区…せんだい農業園芸センターのベンチなどから見る花々
季節ごとにさまざまな花が咲き、四季を通して楽しめます。

■屋外広告物ガイドラインを策定
店先のしつらえや立て看板、広告板といった屋外広告物は、街の印象に影響する要素であり、魅力的な景観を形成するためには街や自然と調和が取れていることが大切です。
市では、条例により屋外広告物の設置場所や大きさなどのルールを定めています。こうした規制に加え、より良好な景観づくりを進めるため、7月に「仙台市屋外広告物ガイドライン」を策定しました。このガイドラインでは、景観の観点から見た魅力的な店先をつくる上でのポイントや、景観を守る看板づくりのポイントなどを詳しく紹介しています。
美しい街並みは、市民の生活の質を向上させ、人を集める魅力として地域の活性化にもつながります。今後、事業者へガイドラインを周知しながら、選ばれる都市にふさわしい景観形成を進めていきます。

「仙台市屋外広告物ガイドライン」は市ホームページからダウンロードできます
※二次元コードは本紙参照

■仙台市屋外広告物ガイドライン 内容の一例
「仙台市屋外広告物ガイドライン」は2冊に分かれています。「魅力ある店先編」では、思わず立ち寄りたくなるような店先のつくり方を写真付きで具体的に解説。「魅力ある景観広告編」では、周辺環境と調和させるためのチェックポイントやデザインの手法などを紹介しています。

□魅力ある店先編…魅力的な店先づくりのポイント
通りかかる人が行ってみたいと感じるしつらえを丁寧につくることが大切です。細部まで工夫を凝らすことでお店の印象を良くすることができます

□魅力ある景観広告編…景観に配慮した看板づくりのポイント
情報量や使用する色数、画像の数を絞り、分かりやすい情報提供を行うことが大切です

問合せ:都市景観課
【電話】214・8288【FAX】214・8300