くらし 八木山動物公園フジサキの杜60周年 ZOO(ずー)っと楽しく!八木山どうぶつ日和 第8回

開園60周年を迎えた八木山動物公園フジサキの杜。動物たちの生態や生活の様子、園の取り組みなどを紹介します

◆キツネザル
キツネザルは107種以上と多くの種類が存在し、全てがマダガスカル島およびその周辺の島々に生息しています。野焼きなどの森林破壊による生息地の減少や、食用・ペット用として乱獲されたことが主な原因で、ほとんどの種が絶滅危惧種に指定されています。
一般的なサルの見た目とは異なり鼻面は長く、突き出た口元で、キツネのような顔と長い尻尾が特徴的です。園では、キツネザル科の中で最も大きい種で、耳から顎にかけての毛が襟巻きのように見える「クロシロエリマキキツネザル」と、尾にリング(輪)状の模様がある「ワオキツネザル」の2種類を飼育。冬になると寒さをしのぐために個性的な格好で日なたぼっこをしている様子が見られます。
体温調節が苦手なため、日光が効率的に当たるようにおなかを出した姿勢で体を温めます

◆マダガスカルの生物多様性保全に貢献
本市では、平成20年にマダガスカル共和国唯一の国立動物園であるチンバザザ動植物公園と協力協定を締結。以来、同国の生物多様性保全に貢献するために、環境教育活動などさまざまな支援事業を行ってきました。
ビジターセンターの展示では、マダガスカルの現状と園の支援事業を紹介。また、世界キツネザルデー(10月の最終金曜日)にちなんだイベントを毎年開催するなど、生物多様性保全の普及啓発にも取り組んでいます。

◆マダガスカル展示エリアの未来
園内を3つのエリアに分けて実施している再整備事業。現在整備中のエリアには、マダガスカルの特徴ある植生と現地にのみ生息する固有種を、そこに暮らす人々の生活風景や声などと合わせて展示予定。ストーリー性のある展示室で学習しながら観察できるようになります!

問合せ:八木山動物公園フジサキの杜
【電話】229・0122【FAX】229・3159