- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県多賀城市
- 広報紙名 : 広報多賀城 令和8年1月号
◆収蔵庫の宝物 職員のイチオシ資料紹介
◇絵馬
令和8年の干支、午にちなみ、馬にまつわる資料を紹介します。城南地区(市川橋遺跡)から出土した、平安時代の絵馬です。欠損も少なく、墨も良く残っており、描かれた馬の全体が細部にわたって確認できます。鞍(くら)、障泥(あおり)、胸繋(むながい)、尻繋(しりがい)、手綱(たづな)が明瞭に描かれ、この時代の馬具の研究資料としても価値のあるものです。上端部中央に釘穴があり、壁などに打ち付けられていた可能性があります。
絵馬は、神に捧げる馬の代わりとして奉納されるようになったとされています。祈願の内容によって図柄が異なり、ここに描かれている白馬の絵は雨を止ませるため、逆に黒馬の場合は雨乞いという説もあります。
時代が下ると、馬以外にもさまざまな絵柄が描かれるようになり、多彩な信仰の歴史が紡がれてきました。この絵馬は、古代の信仰の様子を伝える絵馬奉納の原点ともいうべき貴重な資料です。
※紹介した資料は、1月末まで埋蔵文化財調査センター展示室で見ることができます。
問合せ:埋蔵文化財調査センター
【電話】368-0134
