- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県栗原市
- 広報紙名 : 広報くりはら 令和7年8月号
(240) 夏の山王史跡公園
一迫地区真坂にある山王史跡公園は、縄文時代晩期から弥生時代中期(約2500年〜2000年前)にかけて営まれた集落跡「山王囲遺跡」の保存活用のために整備された史跡公園です。史跡公園は、昭和51年度から昭和60年度にあやめ園(湿生植物園)、いこいの広場、平成14年度から平成24年度に縄文復元・体験ゾーンを整備しました。
縄文復元・体験ゾーンは「縄文時代の人と自然とのかかわり」をテーマに、縄文時代の復元竪穴住居や、発掘調査での土器などの出土状況を再現した模型を展示しています。
また、調査で明らかになった縄文時代の沼や川などの地形や、自然科学分析の成果を基に、当時の山王囲遺跡とその周辺に生えていたと考えられる植物を植栽するなど、環境や植生も復元しています。
現在では、多様な生物が訪れる自然豊かな史跡公園になり、アカゲラ、イソヒヨドリ、チョウトンボ、ギンヤンマなど、最近ではあまり見ることができない野鳥や昆虫などが観察されています。自然に触れながら、史跡公園を散策してみてはいかがでしょうか。
史跡公園内には、展示施設の一迫埋蔵文化財センター(山王ろまん館)と、山王考古館があります。一迫埋蔵文化財センターでは、企画展「くりはら遺跡発掘-令和6年度の発掘調査展-」を8月31日(日)まで開催しています。発掘調査の成果を、ぜひご覧ください。
種別:国指定史跡
指定日:昭和46年9月9日
所在地:一迫真坂字山王、道満
問合せ:教育部文化財保護課
【電話】42-3515