- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県井川町
- 広報紙名 : 広報いかわ 2025年12月号
■令和8年4月1日、湖東地区・男鹿地区の消防が新体制へ
湖東・男鹿地区消防本部管内においては、今後、生産年齢人口の減少により、構成市町村は厳しい財政運営を余儀なくされることが予測されています。その一方で、高齢化による救急搬送需要の高まりや、頻発する激甚災害への対応など、消防力の維持・強化が必要となっています。
男鹿市・潟上市・井川町・八郎潟町・大潟村の5市町村は、令和6年7月1日「男鹿・湖東地区消防広域化協議会」を設立し、組織の効率化・活性化、および消防・救急業務に係る行財政上の様々なスケールメリットを最大限活用するため、消防広域化へ向けた協議・調整を進めてきました。そして令和8年4月1日、湖東・男鹿地区の消防は、これまでの協議・調整を土台に新たな一歩を踏み出し、地域の枠をこえて力を束ねる新体制が本格スタートします。
◆消防を取り巻く状況
◇人口減少と高齢化の進行
今後の人口は、5市町村(男鹿市・潟上市・井川町・八郎潟町・大潟村)の合計でみると、令和7年の66,372人から20年後には40,451人まで減少すると推計されています。高齢化率についても一層加速し、令和27年には約54.3%となり、2人に1人以上が高齢者になると予測されています。
※高齢化率:総人口に占める65歳以上の人口の割合
◇救急需要
救急搬送人員数は、5市町村の合計でみると、令和7年の2,914人から20年後には2,308人となることが推計されています。救急需要は減少するものの、高齢化の進展により、人口減少率に比べて救急需要の減少率は緩やかになります。
◇消防の現況(令和7年4月1日現在)

◆町民にとって何が変わるの?
令和8年4月1日からも出動体制はじめ、救急・救助・消防活動、斎場業務など、町民の皆さまへの提供内容はこれまでと一切変わりません。
◆消防広域化の効果とは
◇初動体制・増援体制が強化されます
広域化によって保有する部隊数が増えるため、初動体制や増援体制が充実し、大規模災害・多数傷病者事故等への対応力が強化されるとともに、相互応援に依存せず、統一的な指揮の下に迅速かつ効果的な災害対応が可能となります。
◇現場到着時間の短縮
管轄境界付近への出動について、現場到着時間の短縮が可能となります。
◇現場活動要員の増強
本部機能を統合することにょり、現場活動要員を増強することができ、現場体制が強化されます。
◇通信指令業務・予防業務等の高度化・専門化
通信指令業務や予防業務等、担当職員の高度化・専門化を図ることができます。
◇財政規模拡大による消防車両および消防資材等の充実・効率化
財政規模の拡大によって、消防車両等の計画的な更新・整備が可能となるほか、通信指令システム、デジタル無線などの重複が避けられ、経費を抑制することができます。
◆広域化後の組織体制など


※詳細は本紙をご覧ください。
