くらし 町長日記抄

今年のさくらまつり花火ショーにおいては、フィナーレ前の10号玉が上空で不発のまま落下、地上で爆発する事故が起こり、テレビ、ネット、新聞報道で取り上げられ、大変お騒がせすることになり、誠に申し訳なかった。私も現場にいたため、すぐにショーを中断し、客席の被害の有無、落下地点周辺の状況確認、打ち上げ設備や機材の点検を行ない、人的被害や設備等に異常がないことを確かめた。以降のショーの中止も考えたが、打ち上げ業者や職員等と協議した上で、事故の要因は当該花火玉の不良と判断。フィナーレの花火は同時期に製造したものではなかったことからも、ショーの再開を決めたというのが現場での話である。
真下から見上げる花火は、その美しさや体感できる迫力がある反面、打ち上げ場所と客席の距離を十分に取ったとしても、時として、大きな事故に繋がり得ると改めて自覚することとなった。今回の教訓を踏まえ、更なる安全対策を考えたい。
花火の前日、個人的にもトラブルに見舞われた。早朝から嘔吐と腹痛で苦しんでいたが、復調の兆しが見えず、周期的な痛みに「これはアニサキスの症状かも」と気付いたのが昼頃だった。救急に駆け込み、イベントは欠席。結果としてアニサキスが胃の中にいたのだが、2年半ぶり2度目のアニサキス症。一度かかるだけでも珍しい?(ネットで調べると、乱暴な計算のようだが、約1/90万食という話もある)と言われるのに、まさかの2度目。2度目という方は、周囲では聞いたことがなく、この引きの強さには、もはや笑うしかない。アニサキスは内視鏡で取ってもらうのだが、内視鏡を入れる時には、胃の中にいてくれ、いないと困ると願い、いると分かった時は安堵し、取り除かれた瞬間に、それまでの痛みが嘘のように消える。これだけは経験しないとわからないことだろう。
「よく噛んで食べるように」と言われるが、数ミリの小さなアニサキスを噛み切るのは至難の業だ。結局のところ、食べる前にしっかり確認し、できる限りの注意を払うしかない。二度あることはなんとやら、もう三度目はご勘弁願いたい。