くらし 9月定例会議 行政報告
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- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県東成瀬村
- 広報紙名 : 広報ひがしなるせ 令和7年9月号
■過去に例を見ない少雨渇水対策部を設置
9月2日から9月19日までの日程で、令和7年村議会9月定例会議が開催されました。
定例会初日に行われた村長の行政報告を抜粋して紹介します。
◆行政報告
○渇水対策部の設置
7月に入ってからの1か月間、まとまった降雨がほとんどなく、農作物などへの影響が懸念され、7月31日に副村長を部長とする「渇水対策部」を設置し、対応にあたっています。
関連する補正予算を今定例会議に提出しますので、よろしくお願いします。
○消防防災関連
7月13日には、村消防訓練大会が開催されました。今年度から小型ポンプ操法の部のみの競技となり、第3分団第3部が優勝、第3分団が総合優勝を果たしました。
また、8月3日に開催された湯沢市雄勝郡支部消防訓練大会においては、村大会同様に小型ポンプ操法の部のみの競技となり、村代表として出場した第3分団第3部が、同点による接戦の末、タイム差により惜しくも準優勝となりました。
支部大会の7連覇はなりませんでしたが、これまでの成果と健闘を高く評価するとともに、来年度に向けてさらなる技術の向上を大いに期待します。
○国勢調査
本年は、5年に一度の国勢調査が実施されます。国勢調査は、今後5年間における本村の行政計画策定の基礎資料となるとともに、各種財政措置等の算定基準ともなる、大変重要な調査です。
調査の基準日は10月1日であり、9月中旬から10月上旬にかけて、調査員である村職員が各家庭を訪問し、調査票の配布及び回収を行う予定としています。
村民の皆様には、円滑な調査の実施のため、ご理解とご協力を賜りますようお願いします。
○栗駒山荘の全館自主休業
8月19日、横手保健所より「栗駒山荘の利用者に体調不良者が発生している」との連絡があり、宿泊者に対し、体調の確認を行ったところ、複数の方から体調不良の報告があり、食中毒の可能性を否定できない状況となりました。
このため、利用者の安全を最優先に考え、保健所による原因調査の途中ではありましたが、8月21日からレストラン営業を、翌22日から宿泊営業を、さらに23日からは全館を自主的に休業する判断をしました。
体調を害された皆様をはじめ、多くのご利用者の皆様には、ご迷惑とご心配をおかけしましたこと、衷心よりお詫び申し上げます。
当該施設につきましては、湯沢保健所より8月31日から9月4日までの5日間、営業停止処分を受けることとなりました。処分理由は、「8月9日から15日に、提供した水及び食事が原因で、86名の食中毒患者を発生させた」ためです。現在は、保健所からの指示事項の改善を早急に進めており、9月8日の営業再開を目標に準備を進めています。
今回の事態を重く受け止め、今後は関係機関と連携し、施設の安全体制の強化や再発防止策の徹底を図り、信頼回復に向けて取り組んでいきます。
○需用に応じた米生産
県の情報による主食用米の動向ですが、全国の6月末在庫量は昨年から約5万トン増加し、158万トンとなり、本県においても、6月末時点の在庫量は約9.1万トンと昨年をやや上回りました。来年6月にかけては、需要量の減少と新米への移行により在庫量が増加する見通しです。
なお、国の在庫量については適正水準を上回る見通しが示されており、今後は需給緩和により米価が下落する可能性もあるため、8年産米の作付については引き続き慎重な判断が求められる局面となっています。
今後も米市場の動向を注視し、農業者が需要に応じた生産を円滑に進められるよう、適時、情報提供等を行っていきます。
○有害鳥獣対策
村内における有害鳥獣の出没情報ですが、8月末までにツキノワグマ47件、イノシシ4件、サル16件の合計67件寄せられています。昨年度同時期と比較すると出没情報は増加しており、8月3日には田子内地区でクマが車庫に侵入するという事案が発生しましたが、幸い人身被害及び建物被害はありませんでした。
今年度はブナの大凶作が予測されており、令和5年度のようなクマの大量出没が危惧されています。今後も猟友会等との連携を図り、さまざまな対策を講じて人身事故や農作物の被害防止に努めていきます。
村民の皆様におかれましても、クマのエサとなるような物を放置しない、建物の扉を開けっ放しにしないなど、基本的な防護対策を行っていただきますようお願いします。
○成瀬ダムまつり
8月24日、鈴木建設工業事務所敷地内において、成瀬ダムまつり実行委員会の主催による「成瀬ダムまつり2025」が開催されました。
仙人太鼓の演奏をはじめ、櫻井淳子さんらゲストによるトークや大間ジロー and who愉快な仲間たちによる生バンド演奏、また、高橋よしひろ氏のサイン会、もちまきなど多彩なアトラクションと出店に村内外からの多くの人が訪れ大変賑わいました。
本イベントは、成瀬ダム完成後を見据えたイベントとして開催されたものであり、今後も開催にあたり支援を続けていきます。
