- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県東成瀬村
- 広報紙名 : 広報ひがしなるせ 令和7年10月号
■唾液の働き
ジュネスデンタルクリニック 小菅 一弘先生 監修
1日に出る唾液の量をご存じですか?健康な方で、約1.5リットルです。
私たちは知らず知らずのうちに、唾液を飲み込んでいますが、唾液は、ただの「口の中の水分」ではありません。実は、私たちの健康を守るために驚くほど多くの働きを担う『命の水』といっても過言ではありません。
主な役割は次のとおりです。
・食後、口の中の食べかす、細菌を洗い流し、口腔内を清潔に保ちます。(自浄作用)
・抗菌、抗ウイルス作用のある物質が含まれており、細菌やウイルスの侵入を防ぐ作用があります。(抗菌・免疫作用)
・食後、お口の中は酸性に偏りますがこれを唾液が中和してむし歯を防いでいます。(緩衝作用)
・お口の中が酸性に傾くと、歯の表面は目には見えませんが溶けたような状態になります。唾液は歯の表面を修復し、初期虫歯の進行を抑えます。(再石灰化作用)
・入れ歯を使用する場合、唾液中のムチンという成分が口の中を保湿し、傷つきにくくしています。(粘膜保護・潤滑作用)普段から服用しているお薬の副作用で口が渇くと、入れ歯が安定せず、痛みや不適合の原因となります。
・唾液中のアミラーゼは、炭水化物(でんぷん)を分解し、胃での消化を助けています。(消化作用)
・舌の表面は、唾液で保湿されることで味を感じやすくなっています。口が渇いていると、味覚が変わって、味付けが濃くなったりすることもあります。
・唾液は、咀嚼してバラバラになったものをまとめて飲み込みやすい形(食塊といいます)にして飲み込みを助け、誤嚥を防いでいます。
もし唾液が少なくなると、いろいろと不都合なことが生じますが、食前に唾液が出やすくするお口の体操があります。
舌回し運動:舌で唇の内側を左右に回転させてなめ回す。
口の中が、潤ってきますので是非試してみてください。
