くらし まちづくりNews(1)

見て・聞いて・知って、考えてみよう、西川のこと。

■「通院とデマンド乗合タクシーに関する調査結果について」
町民の方が通院や買い物のためにより効率的に移動する環境を整備することを目的として、昨年12月にアンケート調査を行いました。
また、通院者のデータとデマンド型乗合タクシー「のってあべ」の利用者データから分析を行いましたのでその結果の概要と今後の展開をお知らせいたします。

1.アンケート調査の方法
以下の3つの方法により調査をしました。
(1)住民アンケート(抽出世帯に訪問し聴き取り調査)
(2)Webアンケート(インターネット上での電子アンケート)
(3)病院アンケート(町立病院に来院された方への聴き取り調査)

2.アンケート調査結果から
□通院頻度
西川町立病院を1年に1回以上利用している人は回答者全体の半数以上でした。

□移動手段
西川町、寒河江市内、山形県内問わず、病院への移動は自家用車での移動が中心となっています。

□病院への移動に関しての課題はありますか?
病院への移動課題については「特にない」が46.8%を占めるが、次に「自分の運転に対する不安」が22.7%になっています。

□病院への移動にのってあべを利用したいと思いますか?
のってあべについて全体の79%が「今の移動手段が困難になった際に利用したい」と回答結果ですが、一方で「今の移動手段が困難になっても利用しない」と回答した方が18%となっています。

□どうすればのってあべの利用が増えると思いますか。
乗降場所の充実46.0%、1日の運行本数の増加45.1%

3.通院者と「のってあべ」の利用者データの分析
・のってあべ登録者はほぼ、町立病院の利用者であることがわかりました。
・各ルートで利用する方の地域差が見受けられました。
・大井沢ルートは、病院と自宅の往復が大半であったが、その他のルートは買い物なども組み合せて利用していることがわかりました。

4.調査結果から見えてきたこと
・「のってあべ」を上手に利用している方がいる一方で、まだ周知が足りない。
・潜在的利用者(今後移動が困難になった場合に利用する方)に対し、積極的に周知する必要性。

5.今後必要なこと
関係者(町、タクシー業者、病院関係者)が連携し話し合うことで持続可能な人材の育成を図っていくことが必要です。
また、その話し合いでは、以下の項目について検討し環境の整備を図っていきます。
・待合スペースの環境整備
・待合時間の有効活用
・東部ルートの増便(拠点(目的地)と拠点との移動環境の充実)
・免許返納とのってあべの推進
・関係者(官民連携)での対話会
・隣接市町との連携検討
町ではこれらのことを進めるために、国土交通省の補助事業「モビリティ人材育成事業」(補助率10/10)に申請中で、採択結果は5月中に発表される予定です。