文化 〔まちの魅力発見!〕ふるさとの宝箱

◆世界に誇る「川俣シルク」を生み出すまち(川俣町)
◇今も絹織物の文化が受け継がれる
なめらかな肌触りと独特の輝きをもつシルク。古くから高級品として重宝された絹織物の中でも、川俣町で作られた上質な製品はかつて「東洋一のシルク」と呼ばれていました。町での絹織物の歴史は約1400年前の飛鳥時代ごろに始まり、当時の天皇のきさき・小手姫(おてひめ)(小手子姫)により養蚕や糸紡ぎの技術が伝わったとされています。町内では「小手姫伝説」が語り継がれ、小手姫が神社に祭られています。
最盛期には町内の3,000〜4,000人が絹産業に関わっていたともいわれ、近代日本の経済を支えました。現在も伝統的な技術を受け継ぐ企業や、世界一薄い絹織物が国内外から注目を集めています。見学や体験を通して、世界に誇る川俣シルクの魅力を感じてみませんか。

◇「絹の里」として長い歴史をもつ川俣町を巡ってみよう!
〔紺野機業場の工場見学〕
川俣シルクの伝統的な技法を受け継ぐ紺野機業場。工場見学では機織りの各工程を間近で見ることができます。

〔かわまた銘品館シルクピア〕
町の特産品がそろうシルクピア。町内にある齋栄織物株式会社が作る世界一薄い絹織物「フェアリー・フェザー(妖精の羽)」を使用した製品が人気です。

〔機織(はたおり)神社〕
養蚕や機織技術を伝えたとされる「小手姫(小手子姫)」の像が祭られた神社です。
※通常本殿は施錠されています。

〔からりこ館〕
絹織物の歴史・技術を紹介するからりこ館。気軽にできるコースター手織り体験(大人500円、高校生以下300円)をはじめ、機織りや草木染めの体験教室も開催しています。

〔羽山の森美術館〕
閉校した小学校を改修した美術館。常設展では絹産業で栄えた時代の作品や、町ゆかりの作家の作品を鑑賞できます。

◇川俣町の魅力にもっと触れてみたい方はコチラもおすすめ!
・町の復興を支える新たな特産品「かわまたアンスリウム」
ハート型で鮮やかな色合いが特徴のアンスリウム。クリスマスシーズンのプレゼントにおすすめです。

問合せ:川俣町政策推進課
【電話】024-566-2111

・ジューシーな肉質が魅力の川俣シャモを使った「親子丼」
「“匠”シルク親子丼」は、特産品の川俣シャモと粉末シルクを使った特製ソースの絶妙なうまみを堪能できます。

問合せ:川俣シャモレストラン Shamoll(シャモール)
【電話】024-565-5250

・10月号の南相馬市の深掘り動画はこちらから!(県公式YouTube)
※本紙二次元コードよりご覧ください。