健康 院長先生の診察室から第45回

■公立藤田総合病院院長 近藤祐一郎先生
今年は、7月早々に梅雨が明け、猛暑日が続いています。厚労省は6月から、職場における熱中症対策を強化しました。令和5年は全国で1,106人が熱中症による労働災害で亡くなっており、多くが初期症状の放置・対応の遅れが原因です。意識障害が発症してからでは遅く、初期症状に対応することが重要です。初期症状として、何かおかしい、吐き気、手足がつる、立ちくらみ、めまい、フラフラする、ボーッとしている、などがあります。特に高齢者では、室内でも熱中症にかかる場合がありますので、周囲の方が十分に注意して見守ることが必要です。おかしいと思ったら、早めに医療機関を受診してください。