- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県守谷市
- 広報紙名 : 広報もりや 2025年10月号
■アーカスプロジェクト、学びの里での最後のオープンスタジオ
オープンスタジオとは、アーティストの制作の場であるスタジオを公開し、滞在制作の成果を市民の皆さんにご紹介する場です。アーカスでは4日間にわたり、今年度守谷市に迎え入れたアヴニー・タンドゥン・ヴィエラと、イブラヒム・クルト、佐藤浩一(さとうこういち)の3人のアーティストの活動とそれによって生まれた表現を公開します。オープンスタジオの魅力は、作品が作られる過程や素材、表現についてアーティスト本人に直接話を聞けること。質問もでき、作品への理解がぐっと深まります。またアーティストにとっても、市民の皆さんの声がさらなる調査や創作のヒントになります。アーティストトークや関連トークなどのイベントを予定しています。
そして、もりや学びの里でのオープンスタジオは、今回が最後となります。市内の新しい拠点へ移る前のアーカスとオープンスタジオの現場にぜひ足をお運びください。
日時:11月13日(木)〜16日(日) 13:00〜18:00
料金:入場無料
会場:アーカススタジオ(もりや学びの里内)
○アーティストトーク
日時:11月15日(土) 13:00〜14:30
※予約不要
○トーク「ポスト・トゥルースの時代におけるアートの実践」
日時:11月15日(土) 15:30〜17:30
※予約不要
スピーカー:
・藤井光(ふじいひかる)(アーティスト)
・中井悠(なかいゆう)(東京大学アルスノーヴァ/副産物ラボ)
・小澤慶介(おざわけいすけ)(アーカスプロジェクト)
○キッズツアー
小学生対象のスタジオ鑑賞ツアー
※要予約
日時:11月16日(日) 10:30〜11:30
定員:15人
申込方法:11月15日(土)までにホームページの予約フォームまたは電話で申し込む
○映画『夏休みの記録』上映会
川田淳(かわだじゅん)監督
隣人として接することから始まり、日本語を教えるボランティアをした監督と在日クルド人の交流を描いた、ひと夏のドキュメンタリー。
日時:11月16日(日) 15:00〜16:45
※要申込
定員:30人
料金:1,000円
申込方法:11月15日(土)までにホームページの予約フォームまたは電話で申し込む
●アヴニー・タンドゥン・ヴィエラ(インド)
キュレーター、批評家、そしてアーキビストとして活動するヴィエラは、市民と共に「創造的で民主的な地図づくり」に取り組みました。具体的には滞在の初めに地図制作の手法や考え方について専門家に聞き取りを実施し、その後のワークショップでは、市民一人ひとりの災害の記憶や生活の実感をもとに地図を編み、守谷や周辺地域の空間を新たに捉え直す試みを行いました。
●イブラヒム・クルト(オランダ)
トルコ東部の山岳地帯にあるクルド人の家に生まれ育ちました。アーカスでは、日本でクルドの文様を探し、映像、写真、言葉によってその旅を記録しました。クルド系移民が多く暮らす埼玉県川口市や蕨市を訪ねたほか、文様研究ができる博物館などを巡り、移動する先や出会う人との関係によって絶えず変化する自身のアイデンティティのあり方を作品へと昇華させました。
●佐藤浩一(東京)
科学に関する知識と技術が集まった県内の2つの地「東海村」と「つくば市」についてリサーチを行い、作品制作に取り組みました。これらの地は、人類の理想を科学によって実現しようとする一方で、未来への希望とともに危機や破綻の可能性も内包しています。この両義性に注目し、科学主義やユートピア思想を体現する街区や施設の図面を調査し、そこから立体的に空間把握を試みました。
問合先:アーカススタジオ(もりや学びの里内)
【電話】46-2600(10:00~18:00)
【メール】[email protected]
