- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県宇都宮市
- 広報紙名 : 広報うつのみや 2025年6月号 No.1791
ID:1008394
仲間への信頼といつも通りの自分で次のステップへ
作新学院高等学校
総合進学部 3年
吉田 苺檎(よしだ いちご)さん
プロフィール
昨年10月に開催された「WDC(ワールドダンスコロシアム)2024」に「Blenovatex(ブレノバテックス)」の一員として出場し、優勝を果たした。幼少期からダンスを始め、多くの好成績を収めている。
昨年10月、横浜市などで開催された世界大会「WDC(ワールドダンスコロシアム)2024」。作新学院高等学校に在籍する吉田苺檎さんが、HIGHSCHOOLALL STYLE 3on3(ハイスクールオールスタイルスリーオンスリー)にBlenovatexの一員として出場し、見事優勝しました。
「WDC」は、世界で最も有名な日本初のストリートダンス世界大会で、さまざまなジャンルで国内外のトップダンサーが集結し、技術と表現力を競い合います。
Blenovatexは、POP(ポップ)ダンスを踊る2人、HIPHOP(ヒップホップ)ダンスを踊る1人で組んだ3人チームです。吉田さんが踊るジャンル、POPダンスは、筋肉を強く弾かせてリズムを表現し、力強さと繊細さを兼ね備えた表現が特徴です。
予選を1位で通過したことについて吉田さんは、「チーム3人全員がそろってこの大会の練習をすることは一度もできなかったが、幼い頃からともに練習してきた仲間だったので、自信があった。いつも通り踊ることを意識した」と振り返ります。本選では、チームメイトが互いに信頼し合って新しい技に挑戦し、前年度の4位から大きく順位を上げて、優勝を果たしました。
姉がダンスをしていた様子に憧れて、6歳の頃にダンスを始めた吉田さん。中学1年生の頃、新型コロナウイルス感染症の影響でダンスの大会が少なくなり、ボクシングも始めました。中学2年生で全国大会に出場し、優勝をするなど、現在までダンスとボクシングの二刀流で優秀な成績を収めています。
競技の両立について吉田さんは、「ダンスの先生は、ボクシングの大会でも生かせるメンタルケアについてアドバイスをくれる。ボクシングの先生もダンスの先生も、それぞれの競技を認め、応援してくれているので、頑張ることができている」と語ります。
今後の目標について、「国内外問わず、さまざまな大会に出場し結果を残したい。また、次に出場する大会では、高校生からエントリーできる大人の部門に出場し、予選を通過するだけではなく、良い成績を残せるように頑張りたい」と意気込みます。
「いつも通り」に努力を続ける吉田さん。これからも、二刀流で培った軽やかなステップで、次のステージへと向かい躍動を続けます。