- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県足利市
- 広報紙名 : 広報あしかがみ 2025年12月号 No.1615
早川尚秀
■外国人住民について
近年、本市においても、外国人住民が増加傾向にあります。少子高齢化や人口減少を背景にした労働力の確保という理由も、要因の一つと考えられます。
こうした方々は、技能実習や特定技能などの在留資格を取得し、正式な手続きを経て来日し、住まいや勤務先も明らかになっています。そして、貴重な人材・戦力として、市内の産業を支えてくれています。地元事業所の外国人労働力へのニーズを後押ししていくことも必要であると考えています。
一方で、住まいや勤務先が明らかでない外国人住民も増加しており、社会生活上のルールを守らず、地域の秩序が保たれていないケースなども顕在化しています。例えば、無免許運転、ルール無視のごみ出し、深夜の集会による騒音など治安の悪化につながる行為を繰り返し、地域において住民とトラブルになるケースもあります。
これは、日本の生活習慣やルールへの理解不足に加え、これらを守ろうという意識の欠如も大きな原因の一つと考えられます。
この国で、このまちで暮らす以上は、ルールを守ることが大前提です。出身国にどんな生活習慣があろうと、それを押し通されることで、私たちのこれまでの穏やかな生活を脅かされたり、一方的に我慢を強いられる必要はないと思います。
本市ではこれまで、多文化共生のための施策を掲げて、外国人住民に対し、地域における生活ルールや暮らしに関する情報などを提供することで、市民が安心して生活できる環境づくりに努めてきました。主な取り組みとして、外国人のための日本語講座などの関係団体と連携した活動、足利で日常生活を送るための情報をまとめた多言語版『市民生活ガイド』のホームページ掲載、月2回の『多言語版あしかがみ』の発行などが挙げられます。
今後は、これまでの施策を継続するとともに、『案内』だけではなく『警告』を示すことや、悪質な行為に対する取り締まり強化を警察などの他の関係機関に要請する、抜け道のない法整備を国に要望するなど、外国人住民トラブルという事象にしっかりと対処し、問題を解決していくことも、我々公的機関の役目であると認識しています。
誰もが安心して安全に暮らせる環境整備に取り組み、日本人も外国人もお互いに支え合い、仲良く暮らせる真の共生社会を目指していきたいと思っています。
