- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県足利市
- 広報紙名 : 広報あしかがみ 2025年6月号 No.1609
この度、引き続き2期目の市政を担うこととなりました。より一層の強い責任感を持ち、謙虚さを忘れることなく、諸課題の解決と市政発展のため力を尽くしていく覚悟です。
■『決断・行動・足利再生』を掲げ、『未来志向でチャレンジする』市政を推進
これまでの4年間を振り返りますと、『決断・行動・足利再生』を掲げ、『未来志向でチャレンジする』市政を推進してまいりました。『新しい人の流れをつくる』『安心で安全な暮らしを守る』『出会いから結婚・妊娠・出産・子育ての希望を叶える』『安定した仕事をつくる』『行財政改革を進める』ことを目標に、本市発展の基礎・土台をつくり、新たな種をまき、芽を育て花を咲かせる循環をつくる、いわゆる未来への種まきを積極的に行ってきました。市長就任後、直接現場に足を運び、市民の皆様との対話を大切にしてきました。数多くの事業に着手できましたのも、市民、企業、団体の皆様のご理解とご支援のお陰と、改めて御礼申し上げます。その結果、中橋の架け替え、スマートインターチェンジ、新クリーンセンター、2カ所の新産業団地を、令和10年までに完成させるという道筋をつけることができました。加えて、耐震性能がない市役所と、既に解体してしまった市民会館の建設について、基本計画や基本設計の策定に着手できる段階まで到達することができました。どれも市民生活にとって重要な事業であり、その先にある足利市の新しい形を創っていくための大きな一歩となります。財政支出は増加しますが、財政健全化と市民サービスの維持を両立させる積極的な都市経営を行っていきます。
■『若者と女性の活躍』『女性から選ばれるまち』へ向けて既存事業の再構築や新規事業を展開
今、足利市は確実に動き出しています。これからの4年間は、この動きをより力強いものにして、成長軌道に乗せていくために、困難や課題に粉骨砕身取り組んでまいります。
まず、人口動態に目を向けますと、このところ転入増加の傾向が続いています。一方、転出者の内訳を分析したところ、栃木県と同じく、若者、特に女性の転出が多いという傾向があります。
そこで、『若者と女性の活躍』『女性から選ばれるまち』という視点を取り入れ、既存事業の再構築や新規事業を展開してまいります。また、これまでの防火、防災への取り組みに加え、防犯にも力を入れて、治安の向上に努めるほか、不登校児童やヤングケアラー、発達障がいのあるお子さんやその家族に寄り添った、心の通った支援策も進めてまいります。
■心豊かに暮らしていける、自分の目標にチャレンジできる、『人を大切にするまち』『人にやさしいまち』に
これまでの4年間を通じて、まちづくりの原動力は『人』であると再認識しました。子どもも若者もお年寄りも、障がいのある人もない人も、みんながこのまちで心豊かに暮らしていける、そして自分の目標にチャレンジできる、そんな『人を大切にするまち』『人にやさしいまち』を築いていきたいと思っています。今を生きる私たちはもちろん、これからの未来を生きる子どもや若者たちにとっても住みよい足利市を、市民の皆様のご理解とご支援をいただきながら、職員と一丸となり創造してまいります。この素晴らしい足利を心から愛する一人として、市民と市民の代表である市議会のご協力のもと、足利の明るい未来の姿を共に考え、語り、行動し、公平公正で市民から信頼される市政の実現に全力で取り組みます。そして、多くの英知と創造性を市政に反映させ、誇れるふるさと足利を築き上げてまいります。
引き続き、市民の皆様からのご理解とご協力を心からお願い申し上げ、ご挨拶といたします。
足利市長 早川 尚秀