- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県那須烏山市
- 広報紙名 : 広報なすからすやま 2025年10月号
本市の小・中学校が全国および県の学力・学習状況調査を実施しました。これらの調査は、子どもたちの学力の一側面を把握するとともに、学習への取り組みや生活習慣について確認するために実施されたものです。
学力調査の結果は、下記の表のとおりです。
学力調査の問題は毎年違うため、本市の児童・生徒の状況は、全国または県の平均正答率(%)と比較したポイント(P)の差で、下記の記号で表すことにします。
◎:大きく上回っている…+5.0P以上
○:やや上回っている…+1.0~+4.9P
―:同程度…-1.0~+1.0P
△:やや下回っている…-1.0~-4.9P
▲:大きく下回っている…-5.0P以下
学力調査や生活習慣、授業の取り組みなどを質問する学習状況調査から次のことが分かりました。
◆学力調査の結果から
・小学校では、話の内容を捉え、話し手の考えと比べながら、自分の考えをまとめることができています。一方で、文章と図表を結び付けて、必要な情報を見つけることに課題が見られます。
・中学校では、文章全体と部分との関係に注意しながら、話の内容を捉えることができています。一方で、自分の考えが伝わる文章になるように、根拠を明確にして書くことに課題が見られます。
◆生活習慣、周囲との関わり
・小・中学校とも、生活リズム(起床・就寝・朝食)が良好です。
・小学校では「学校は楽しい」「友達関係に満足」と考えている児童の割合がやや少ないです。
・中学校では、学校生活への満足度や学習への主体性が高い傾向にあります。
◆規範意識、自分のこと
・小・中学校全体の傾向として、規範意識や思いやりの気持ちが育っています。
・小学校では「困りごとを大人に相談する」「自分のよさを認める」といった項目に課題があります。
・中学校では「困りごとを大人に相談する」「社会や人の役に立ちたい」と考えている割合が高いです。
学習に成果が見られる児童・生徒は、規則正しい生活を送っており、新聞を読んでいる傾向にあります。一方、平日のテレビゲーム時間が長い児童・生徒は、学習に課題が見られる傾向にあります。各学校では調査結果を受け、全職員で分析し、2学期からの授業に生かせるよう話し合い、実践を始めています。
市教育委員会では、教員研修(ステップアップ研修・授業力向上研修など)、学習指導の改善プランをとおして、子どもたちと「わかる授業」がつくれるよう学校を支援していきます。
問合:学校教育課
【電話】0287-88-6222