文化 国際交流員マルセルのコラム

■公共交通機関について パート2
チケットの種類
Fahrkarten(ファールカルテン)

2回にわたって、ドイツの公共交通機関についてご案内するシリーズの第2弾です。前回はドイツの交通機関(S-Bahn(郊外電車)、U-Bahn(地下鉄)、トラム、バス)について触れましたが、今回はチケットについてご紹介します。
チケットにはいろいろな種類がありますが、主なものは次のとおりです。
・1回限り使用の片道切符(Single Day)
・10枚綴(つづ)りの回数券(Stripe Day)
・1日乗り放題チケット(Day Ticket)
これらがさらに、個人用のシングル・チケット(Single Day Ticket)と「パートナー・チケット」と呼ばれる5人まで使えるグループチケット(Group Day Ticket)に分かれます。
このほかに、定期券(月間定期券(Monatskarte)と週間定期券(Wochenkarte))、6~14歳の子どものための子ども1日券(Childrens Day Ticket)、空港から市内までの移動に便利なAirport-City-Day-Ticketなどがあります。オンラインチケットや携帯アプリでの購入も可能です。
私が住んでいたミュンヘンの交通網を管理するMVV(ミュンヘン交通局)にもアプリがあり、チケットを購入できます。このアプリは、App Storeからダウンロードすることができ、チケットの購入以外にも、時刻表やリアルタイムの運行状況を見ることができます。列車の遅延やキャンセルがある場合にも確認することができます。私が日本でよく使っているJR東日本や他の乗換案内アプリに似ています。
大学時代には、グループチケットで週末によく友達と日帰りの旅行をしました!ただし、現代ドイツの電車は日本の電車ほど信頼できるものではありません…よく遅延してしまうし、アナウンスなしでホームが変わることもありますので、皆さんも、もしドイツで電車に乗る機会があったら、時間に余裕をもって、気をつけてご利用ください。
S-BahnやU-Bahnを利用する際、購入した切符が定期券以外の片道切符や一日券、または回数券の場合には、乗車する前に、入口付近にある青い刻印機でチケットに「使用中」の刻印をすることを忘れてはいけません!ドイツの駅には日本のような改札口はなく、刻印があるチケット以外は有効なチケットとみなされません。忘れてしまうと、60ユーロ(令和7年12月のレートで約1万円)もの罰金になります!
また、乗降の際にドアは自動的には開かず、自分でボタンを押し、取っ手を操作して開ける必要がありますのでご注意ください(宇都宮駅〜小金井駅間と同じですよね)。閉まるときは自動です。
トラムやバスを利用する場合は、基本的にはS-BahnとU-Bahnと同じですが、青い刻印機は停留所には設置されておらず車内にありますので、いったん乗車してからチケットに刻印します。
券売機が停留所になくても慌てなくて大丈夫、車内に切符の自動販売機があります。ミュンヘン近郊を走っているバスですと、乗車時に前部ドアから乗車し、運転手さんから切符を買うケースもあります。すでに有効なチケットをもっている方は、後部ドアから乗ってかまいません。

◇ドイツの電車:切符の検査官
前回ご紹介したとおり、ドイツの駅には改札口がありません。それなら切符がなくても乗れるんじゃない?と思うかもしれませんが、ご注意ください!
公共交通に乗車中、ときどき覆面の検査官(たいてい数人でグループを組んでいます)が、電車が駅を出発したタイミングで「グリュース・ゴット(バイエルン地方の挨拶)、切符を拝見!」と乗客に声をかけながら車内を回ってきて、有効な切符を持っているかチェックします(言葉がわからなくても、周りの人々がざわざわとしてカバンから乗車券を取り出し始めるので、その様子でわかります)。有効な切符を持っていないと、60ユーロの罰金となります。

◇日本のバスは難しい
初めて日本でバスに乗ったときは驚きました。地域によって、前のドアから乗車するか後部ドアから乗車するかが違ったり、ICカードを乗車するときにも降車するときにもタッチしたり、乗るとき一回タッチしてそのまま降車したり、運転手さんに現金で支払ったり、ICカードを使えたり使えなかったり…あまりにいろいろなやり方がありましたから。
バスに乗るとき、小銭を持っていなくて、運転手さんに迷惑をかけてしまったハプニングもありました。今でも自責の念が残っています…