健康 壬生×獨協 Medica lTown MIBU

壬生町は本年で合併70周年を迎えました。
そして獨協医科大学病院が本町に開院して半世紀。町とともに歴史を刻んでいます。
『獨協』は開院以来第三次救急医療施設として町民、そして栃木県民の生命を守るため日々奮闘するだけではなく、町と共同で壬生町健康大学を開講するなど、町民の健康増進意識の高揚に努めるなど、町民の生活にはなくてはならない存在となっています。
隔月での本記事を通して、より『獨協』を身近に、そして自身の健康について考えるきっかけにしてもらいたいと思っています。
第十一回は獨協医科大学病院脳神経内科鈴木圭輔教授から紹介してもらいます。

■教えて!鈴木教授
▽脳神経内科ではどのような診察を行っていますか?獨協での治療の特徴を教えてください。
◎脳卒中、片頭痛、認知症、パーキンソン病、てんかん、神経免疫疾患、末梢神経/筋疾患、睡眠障害など、多岐にわたる疾患を扱っています。新規治療薬も取り入れ、高度医療を提供しています。

▽脳卒中の前兆や初期症状にはどのようなものがありますか?
◎片側の手足や顔のしびれ・脱力、言葉が出づらい、激しい頭痛やめまいなどがあります。すぐに改善した場合でも一過性脳虚血発作(TIA)の可能性がありますので、これらの症状がみられた場合にはすぐに受診してください。

▽現代人の多くが悩みを抱えるストレスや睡眠不足。これらが脳に与える影響について教えてください。
◎ストレスや睡眠不足は自律神経活動の乱れや血圧上昇をきたす恐れがあります。特に睡眠不足は記憶・注意力低下や、脳卒中・認知症のリスクを高めますので、睡眠障害で悩む方は病院を受診ください。

▽最後に壬生町の印象・好きなところを教えてください。
◎私は壬生町、獨協医科大学病院で生まれ育ち、人生の多くを獨協とともに歩んできました。病院前の銀杏や桜、冬の雪景色、そして何より人々の温かさが、壬生町の魅力だと感じています。

■プロフィール
鈴木圭輔
栃木県壬生町出身
~経歴~
H13.3 獨協医科大学医学部医学科卒業
H20.4 英国インペリアルカレッジロンドン留学
H29.4 獨協医科大学脳神経内科准教授
R2.4 獨協医科大学脳神経内科主任教授
現在に至る

■〔おしらせ〕側弯症(そくわんしょう)治療センターの開設について
獨協医科大学病院では、令和7年11月1日より「側弯症治療センター」を設置しました。
側弯症は背骨が左右に曲がる疾患です。思春期以前に発症する場合が多く進行すると健康に直接影響を及ぼすことがあるので、適切な治療が必要です。獨協医科大学病院でのこれまでの多くの治療経験をもとに、更に充実した安全な治療に取り組むために、関連する診療科(整形外科、小児科、麻酔科)が一丸となって、包括的な側弯症の治療を実践します。

問合せ:獨協医科大学病院
〒321-0293 北小林880番地
【電話】86-1111(代表)