- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県壬生町
- 広報紙名 : 広報みぶ 2025年6月号
近年の気候変動により、台風の大型化や線状降水帯による長時間・多量の降雨が増加していて、それに起因する水害の発生も増加しています。令和元年10月に発生した台風19号は東日本の広範囲で大規模な水害を発生させ、栃木県でも甚大な被害が生じたことは、記憶に新しいところです。
出水が懸念される地域での河川改修や貯水池整備といったこれまでの治水対策では、このような状況に対応することは困難であり、河川流域全体で雨水流入量の削減等の治水対策に臨む必要があります。
このため、新たな治水対策のあり方として、出水域の河川管理者である自治体だけでなく、河川流域に住む全ての方が洪水被害軽減の為、治水対策に取り組む“流域治水”の考え方が示されました。
栃木県が制定した栃木県流域治水プロジェクトの中では、個人が取り組める治水対策の例として、雨水を雑用水として活用する為の雨水タンクの設置や、敷地内で雨水を浸透させる等、敷地からの雨水流出を抑えるための取組みが挙げられています。
町では、このような取組みに対する支援策として、令和5年度より雨水貯留・浸透施設の設置補助を実施しています。一軒一軒では小さな削減でも、積み重なれば水害対策の一助となります。皆さんも個人で出来る水害対策はじめてみませんか。