くらし 〔おしえて! ケアマネさん〕なるほど!介護保険 第12回(最終回)

将来の自分や家族のことを考えたとき、健康なうちに介護保険サービスについて学んでおくことが大切です。最終回の今月は、この1年を通して紹介してきた内容を振り返ってみましょう。

◆介護保険サービスの利用方法
・65歳以上または40〜64歳で国が指定する病気の診断がある方が対象で、申請により要介護(要支援)認定を受けます。
・要支援認定が出た場合は地域包括支援センター、要介護認定が出た場合はケアマネジャーに相談しながら、介護の計画書「ケアプラン」を作成してもらい、これに基づいてサービスを受けます。

◆介護保険サービスの種類
◇居宅サービス
現在の家に住みながら受けられるサービスで、訪問サービス(ヘルパー等)、通所サービス(デイサービス等)、短期入所サービス(ショートステイ等)などがあります。住宅改修費や福祉用具の購入費等に対する支給もあります。

◇施設サービス
「特別養護老人ホーム」、「介護老人保健施設」、「介護医療院」に入所した要介護状態にある高齢者に対して提供されるサービスです。

◇地域密着型サービス
訪問・通所・短期入所のほか、認知症の方向けや施設で受けられるサービスがあります。サービスを提供する事業所と同じ市町村に住む高齢者が対象です。
他にも、町独自の取組みとして、紙おむつ費、訪問理美容費の支給サービスがあります。

◆利用者負担
かかった費用の1〜3割が自己負担となるほか、所得に応じた区分により各種軽減制度があります。

・介護保険は、ルールや審査などが多く、初めて利用する方にはハードルが高いと感じることもあるかもしれません。しかし、利用してみると本人や家族にとって、とても助けになる制度です。生活に困りごとがある際は、町の窓口もしくは地域包括支援センターを訪ねてみてください。私たちケアマネジャーも、要介護者のケアプラン作成・関係機関との連絡調整業務を行い、自立した生活を送れるようサポートいたします。
ケアマネジャー 奥木美保(おくぎみほ)さん(池田)

問合せ:保健福祉課介護保険係
【電話】72-6910