くらし 鳥獣対応のすすめ No.8

◆野生鳥獣餌付け問題について
野生鳥獣による被害は農作物以外にも発生しており、近年増加傾向にあります。その要因の一つに「野生鳥獣への餌付け」があります。今回は、餌付け問題について解説します。

◇餌付けの危険性
野生鳥獣に餌付けをしてしまった事で起きる問題について
・人に慣れた野生鳥獣が餌を与えてくれない人に攻撃する
・繁殖の異常増加
・病気の蔓延 など
さまざまな影響を及ぼします。

◇法律上の問題
現時点では、餌付け自体を禁止している法律はありません。しかし、餌付け行為やそれに伴う被害によっては、法律や条例等に抵触する可能性があります。
・餌付けすることで野生鳥獣を集めてしまい、農業被害を引き起こした場合、鳥獣被害防止特措法に抵触する場合があります。
・条例で餌付けを規制している市区町村や都道府県もあります。なお、栃木県では、餌付けの自粛を呼びかけています。
・国立公園の特別地域では、餌付けをおこなった場合、自然公園法に基づき30万円以下の罰金が科される可能性があります。

◇鳥獣との共存していくために
野生鳥獣が生きていくためには、人間による餌付けは必要ありません。餌付けは、『鳥インフルエンザ』や『豚熱』などの感染症を拡大させるおそれがあります。
野生鳥獣への餌付けの自粛をお願いします。

問合せ:農林振興課畜産係
【電話】72-6911