くらし 秩父に新風。

■新秩父市誕生20周年に寄せて
秩父市長 清野 和彦

秩父市は、平成17年4月1日に旧秩父市、旧吉田町、旧大滝村、旧荒川村が合併し、「新秩父市」として新たな一歩を踏み出しました。それから20年、私たちは数々の挑戦と変化の時代を共に歩んできました。この節目の年を迎えるにあたり、改めてこれまで秩父市の発展のために尽力されたすべての皆さまに、心から感謝申し上げます。そして、合併という大きな決断に臨み、新しい秩父の礎を築いてくださった当時の首長、議員、関係者、そして地域の皆さまに、深い敬意を表します。
20年前の合併は、単に行政区域を一つにするものではなく、地域の力を結集し、次の時代にふさわしいまちづくりを進めるという強い決意の表れであったと考えます。それぞれの地域がもつ伝統や文化、自然、そして人の温かさを尊重しながら、互いに支え合うまちとして発展を目指してきたことこそ、秩父市の大きな誇りです。
この20年間で、少子高齢化や人口減少、災害の激甚化など、地方自治体を取り巻く環境は大きく変化しました。その中にあっても、私たちは「秩父の良さ」を守りながら、新しい挑戦を重ねてきました。森林資源の活用や再生可能エネルギーの推進、観光と暮らしが調和する地域経済の創出、そして何よりも「ここで暮らして良かった」と思える地域社会の実現に向け、着実に歩みを進めています。
次の10年、20年に向けて、私たちが大切にしたいのは「つながり」と「挑戦」です。自然と人、人と人、地域と世界。そのつながりを育みながら、秩父の未来を切り拓く挑戦を続けていきたいと思います。これからのまちづくりは、市民の皆さん、一人ひとりが主役です。皆さんと共に、「次の世代に誇れる秩父」を創ってまいります。
20周年という節目は、過去を振り返るとともに、新たな時代の幕開けでもあります。この美しい郷土を愛し、支え、未来へとつなげてくださったすべての方々に、心からの敬意と感謝を申し上げます。個性ある地域の力を活かして、わかちあいの秩父をつくるために、力強く歩み続けます。