- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県東松山市
- 広報紙名 : 広報ひがしまつやま 2026年2月号No.1156
■緑内障は“視野が狭くなる”病気~早期発見がいちばん大切~
眼科医師 藤宮大志(ふじみやたいし)
緑内障は、目の奥にある視神経がゆっくりと弱っていき、見える範囲(視野)が少しずつ狭くなる病気です。視神経はカメラのフィルムのような大事な部分で、一度傷ついてしまうと元に戻すことができません。日本において、緑内障は失明の原因の中で最も多く、決して珍しい病気ではありません。40歳以上の日本人では、約5.0%、つまり20人に1人が緑内障であるとされています。
「緑内障は怖い病気なのでは…」と感じる方もいると思いますが、実際はゆっくりと進行することが多く、早く見つけて適切にケアすれば、普段の生活を長く保つことができます。厄介なのは、初期にはほとんど自覚症状がないことです。視野が少し欠けても脳が自然に補正してしまうため、気づかないまま症状が進行してしまうことがあります。「見えているつもり」でも、実際には見えていない部分が生じていることがあります。失われた視野は戻りませんが、早期発見によって進行をゆっくりにしたり、抑えることができるのです。そのため、症状が出てから受診するのではなく、困っていないうちから定期的にチェックすることがとても大切です。
緑内障に関する検査では、眼圧を測ったり、視神経の形を観察したり、必要に応じてOCT(網膜の断層写真の検査)や視野検査を行います。40歳を過ぎるとリスクが上がるため、年に1回程度の検査がおすすめです。特にご家族の中に緑内障の方がいたり、強い近視の方がいたりする場合は、より早めのチェックをおすすめします。
日常生活で「見づらい」「端が暗い気がする」などの違和感があっても、疲れのせいだと思いがちですが、そんな時こそ一度検査を受けておくと安心です。目は生活を支える大切なパートナー。早めのチェックが未来の“見える力”を守ります。人間ドックで眼科の検査を行う医療機関もありますので、人間ドックを受ける方は検査項目を確認してみてください。
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