- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県狭山市
- 広報紙名 : 広報さやま 2025年8月号
こどもの頃に参加した地域の行事、会場でもらえるお菓子の詰まった袋、甘やかすように優しくしてくれる大人たち、ひとつひとつがうれしかったことを今でも覚えています。そんなことを考えたきっかけは、先日取材で伺った鵜ノ木の夏祭りでした。この祭りでは、地元の小・中学生が山車(だし)と神輿(みこし)を担いで地域を2時間程練り歩きます。ルートの途中ではいくつも休憩所が設けられており、地域の大人たちによって飲み物などが用意されていました。適宜、ホースから冷たい水も撒かれます。声をかけて励まし合いながら巡行するこどもたち、暑さの心配をしながらも楽しそうに見守る大人たち、休憩中には額に汗を浮かべて水しぶきを浴びる参加者、その光景の美しさに思わず見とれてしまいました。地域の中で何かを一緒に成したという経験は、きっと心に残り続けるものだと思います。