- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県羽生市
- 広報紙名 : 広報はにゅう 令和7年12月号
■下肢静脈瘤の最新治療 日帰りでできる低侵襲治療ヘ
下肢静脈瘤は、足の静脈の弁が壊れて血液が逆流し、血管が浮き出てしまう病気です。長時間の立ち仕事や出産、加齢などが原因となり、足のだるさやむくみ、こむら返りなどの症状が現れます。放置すると皮膚が黒くなり皮膚炎や潰瘍を起こすこともあります。
近年、治療法は大きく進歩し、従来の「静脈抜去術(ストリッピング手術)」に代わって、より身体への負担が少ない血管内治療が主流となっています。代表的なのが「血管内焼灼術」で、カテーテルを静脈内に挿入し、レーザーまたは高周波(ラジオ波)の熱で逆流を起こす静脈を閉塞させる方法です。これら傷口が小さく、痛みや出血が少ないうえ、日帰りでの治療が可能です。また2019年より保険適応となったグルー(医療用接着剤)を用いた治療では熱を利用する血管内焼灼術と比べ神経障害などのリスクも軽減し、ますます安全に行えるようになっています。
気になる症状がある方は気軽にご相談ください。
医師 高橋 暁行
