- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県
- 広報紙名 : ちば県民だより 令和7年12月号
■132 地域に尽くし、地域に支えられるオーケストラへ 千葉交響楽団
「千葉交響楽団」は県内唯一のプロオーケストラで、1985(昭和60)年に発足し、今年で40周年を迎えました。県内各地でのコンサートや「地域のこどもたちに音楽を通じて心の豊かさを育んでほしい」との願いから、幼稚園や学校などで音楽鑑賞会なども実施し、年間約130もの公演を行っています。2016(平成28)年には“巨匠”と呼ばれた指揮者カラヤンの最後のアシスタントを務めた山下一史氏が音楽監督に就任し、演奏の質の更なる向上はもちろん、新進気鋭の若手音楽家との共演にも情熱を注いでいます。今年度は仙台国際音楽コンクールで史上最年少優勝を果たし、世界的名器「ストラディバリウス」を巧みに奏でるバイオリニストの中野(なかの)りなさんや、7つの国際コンクールで優勝経験を持つピアニストの髙木竜馬さんなどとのコラボレーションも企画。若手音楽家と楽団の熱気あふれる演奏は高い評価を得ています。
◇楽団員たちにも注目!
客席から見て、指揮者の左で一番客席側に座っているのは、全奏者を統率するリーダー役「コンサートマスター」の神谷未穂さん。国内外の数々のコンクールで受賞歴があり、テレビ番組などでも活躍するバイオリニストで、神谷さんが奏でる磨き抜かれた美しい音色は多くのファンを魅了しています。また、オーケストラの最奥のほぼ中央で演奏するトロンボーン奏者の箱山芳樹さんは、演奏歴50年以上。国際コンクールの審査員や演奏教材の監修なども手掛け、箱山さんのために作曲された曲もあるほどの“トロンボーン界のレジェンド”です。
神谷さんは2月1日の特別演奏会で、箱山さんは2月15日の定期演奏会でソリストとして登場します。
ぜひ会場でその音色を聴いてみてはいかがでしょうか。
