子育て ひまわり作業療法士のひとりごと

◆手の発達に合わせた道具 編

当センターでは「こどもがなかなか箸を使えないんです」という相談を多く受けます。
箸使いには、手の動きの発達順序が深く関係しています。発達は、まず手全体で物をつかむ動きから始まり、次に指先でつまむ動き、そして親指と他の指を別々に動かすような複雑な動きへと進んでいきます。
箸を上手に使うには、指先の独立した動きや手首の安定などいくつもの力が必要なので、こどもの手の発達に合わせた道具を選ぶことが重要です。
また、箸を使う練習を繰り返し行うよりも、全身を動かす活動やおもちゃでの遊び、お手伝い等を通じて、手の動きの発達を促してみましょう。
大切なポイントは、本人の「やってみたい!」という気持ちです。こどもの様子に合わせて少しずつ段階を踏んでいくことが、楽しく食事をする第一歩です。焦らず、今の発達に合ったステップから始めましょう。

※作業療法士は、運動発達・目の使い方・感覚の捉え方などの相談・評価・支援などを行う専門職です。

問合せ:ひまわり発達相談センター
【電話】047-451-2922