くらし 特集 私たちの未来のために今できること

気象庁は、2025年の日本の平均気温が、1898年の統計開始以降で3番目に高くなったと発表しました。日本の年平均気温は、100年あたり1.44℃上昇しており、1990年代以降は高温となる年が頻出しています。
近年、激しい大雨や強風、長期間にわたる干ばつ、記録的な猛暑などの極端な気象現象が世界各地で発生しています。これらの現象にはさまざまな要因がありますが、化石燃料の燃焼や森林減少といった人間の活動による気候変動が、大きな影響を及ぼしていると考えられています。

■温室効果ガスが気候を変えています
太陽の熱は地球の表面を温め、地表からは熱が赤外線として放出されます。二酸化炭素などの温室効果ガスは、この赤外線を吸収し、熱が宇宙へ逃げにくくする働きがあります。
そのおかげで地球の平均気温は約14℃に保たれていますが、温室効果ガスがなければ約-19℃になるといわれています。近年は、人間の活動により温室効果ガスの排出量が増えたことで、地球全体がさらに温まりやすくなってしまい、それが気候変動の要因にもつながっています。

温室効果ガスによる地球温暖化の仕組み
※詳しくは本紙をご覧ください。

■気候変動への対策「緩和」と「適応」
気候変動への対策には、温室効果ガスの排出を減らし、気候変動の進行そのものを抑える「緩和」と、すでに起きている気候変動の影響や今後予想される変化に備える「適応」の二つがあります。これらの対策はどちらも欠かすことができないものであり、バランスよく進めていくことが重要です。

組み合わせて取り組むことで効果がより大きくなります

■緩和策の例
〜温室効果ガス排出削減につながる取り組み〜
・エネルギーの消費を減らす(省エネルギー化)
・再生可能エネルギーの利用
・森林保全や植林などで二酸化炭素を吸収する取り組み
・低炭素な移動手段や燃料の活用(公共交通機関、電気自動車)

■適応策の例
〜気候変動の影響に備える取り組み〜
・熱中症対策(情報提供、クーリングシェルターの充実など)
・デング熱などの蚊を媒介とする感染症の予防
・雨水利用や節水などの水資源の保全
・農家や漁業者の支援
・災害の備え(ハザードマップの確認)

■デコ活暮らしの中のエコろがけ
緩和策と適応策は、主に企業や社会全体に向けた大きな考え方です。その考え方を私たち一人一人の身近な日常生活に落とし込んだ具体的な行動が「デコ活」です。
デコ活の〝デコ〟には、「二酸化炭素を減らす(DE・CO²)」「脱炭素(Decarbonization)」「環境に良い(Eco)」などの意味が含まれています。環境省では、「脱炭素につながる新しい豊かな暮らし」を目指す活動・生活を「デコ活」と名付け、無理なく二酸化炭素(CO²)の排出を減らす行動を広げようと呼びかけています。
市では、これに賛同し、デコ活宣言を行い、市民の皆さんと一緒に脱炭素社会の実現を目指しています。デコ活は、「特別なことをしよう」ではなく、「できることから始めよう」とする気持ちが大切です。例えば、次のような身近な行動が脱炭素につながります。

■今日から実践できる身近な「デコ活」例
□エアコンの設定温度を適切に調整する
□使っていない部屋の照明をこまめに消す
□LED照明や省エネ性能の高い家電を選ぶ
□マイバッグやマイボトルを利用する
□食品を買いすぎず、食べ残しをしない
□通勤や買い物の際に、公共交通機関や自転車を利用する

これらの行動は、一つ一つは小さく見えるかもしれませんが、みんなで継続的に取り組むことで、「温室効果ガス」の大きな削減につながります。
デコ活は、我慢や負担を求めるものではなく、日常生活の中で無理なく取り組むものです。皆さんも、できることから「デコ活」を意識した行動に取り組みましょう。

問合せ:環境政策課【電話】421-6131