くらし 〈特集〉―いのちを守るため-災害に備えましょう

梅雨や台風の時期には、全国各地で大雨や集中豪雨による被害が相次いでいます。
それぞれのレベルに応じた情報をしっかりと確認し、いざというときには迷わず、早めの避難行動につなげましょう。
あなたや大切な人の命を守るために、〝日頃からの備え〟と〝正確な情報の把握〟が何より大切です。

◆CHECK1 今からできる家庭での備え
大災害が発生すると、電気・ガス・水道・通信などのライフラインが停止する可能性があります。そうした状況でも自力で生活できるよう、日頃から飲料水や非常食などを備蓄しておくことが大切です。
また、避難所に避難する際、必要なもの(非常持ち出し品)をすぐに持ち出せるように、あらかじめリュックサックなどに詰めて、準備しておきましょう。

◆CHECK2 我が家の避難ルール(マイタイムライン)
災害時には、自らの判断で行動することが重要です。いざという時の避難のルールを決めて、日頃から備えておきましょう。また、家族の安否確認方法を決めておきましょう。
・災害用伝言ダイヤル(【電話】171)

◇CHECK1 非常持ち出し品をチェック!
□非常食
□飲料水
□マスク
□常備薬
□ティッシュ(ウエットタイプも)
□携帯電話・スマートフォンの充電器
(電池使用の場合は予備電池も)
□懐中電灯(予備電池・電球)
□ヘルメット(防災ずきん)
□ナイフ、缶切り、栓抜き
□体温計
□アルコール消毒液
□ビニール袋
□上着・下着、運動靴、雨具、スリッパ、上履き
□携帯ラジオ(予備電池)
□貴重品(現金、預金通帳、印鑑、免許証、健康保険証のコピーなど)
□粉ミルク、離乳食、紙おむつ
□ろうそく(LEDランタン、予備電池)
□ライター(マッチ)

◇CHECK2 マイタイムラインを作成してみよう!

◆災害への最強の備え ~自分を守り、共に助け合う~地域の力で運営する災害時の避難所「大富小避難所運営委員会」
日本最古の地震は、日本書紀に記録が残る飛鳥時代の推古地震(M7)とされています。昔からさまざまな災害に見舞われながらも、人々は力を合わせ共に助け合い多くの災害を乗り越えてきました。
令和4年、市内で初めて市民自らが災害時に避難所の運営を行う避難所運営委員会が、大富小学校区に発足しました。
同委員会は、総勢18人で活動し、日頃から防災訓練を行い、災害時には大富小学校に開設される避難所運営を担っています。発足当初から参加する浅野和義さんは「昔から日本の自然災害と言えば『地震・カミナリ・火事・大山嵐』。これらの災害から命を守るためには、日頃からの準備と訓練が非常に重要です」と備えの大切さを強調します。

◆「もしも」の時を考え、備えることが「まさか」の時を乗り越える力となる―市民とともに築く、災害に強いまちづくり―
令和元年度に発生した大型の台風15号では、市内でも停電など多くの被害が発生しました。復旧期には、自衛隊による仮設風呂が「あららぎ館」などに設置されたことは、記憶に新しいところです。
この時に自衛隊との迅速な連絡調整に奔走したのが、前年に市へ防災の専門家「防災監」として着任した第1空挺団(習志野)で、中隊長経験のある岩谷巧氏でした。
着任以来、日頃から市内全域を巡回し地形や地域ごとの特性を把握しながら、危険箇所を確認し対策を検討するなど災害に備える岩谷防災監は「津波・浸水・がけ崩れのほかに意外と知られていないのですが、山武市は火事が起きた際に水を取るための深い池がありません。杉などの枯葉は油分が多く、非常に燃えやすいので山火事には要注意です。さらに、徐々に地滑りが起きやすい地形をしていますので、たとえ数メートルの規模でも地滑りが発生した際は直ちに避難していただきたいです」と話します。
また、備えの重要性についても「災害が起きた時の記憶は時間とともに薄れてしまいます。日頃から、自分自身と家族、そして身近な人の命を守るために電気ガス水道が止まった場合を想定し、食事や生活をどうするかといったイメージを持って備えることが大切です。災害へのご不安や、ご自身が暮らす地域でどんな被害が起きやすいか、お一人からでもご相談を受けています。必要に応じて、ご説明にも伺いますのでお気軽にご連絡ください」と呼びかけます。
市民と行政、それぞれの心がけと行動が積み重なることで大きな力となり、大切な命を災害から守ることにつながります。

◆今すぐCHECK‼災害お役立ち情報
(1)山武市公式LINE安心・安全メール
[山武市]
災害など非常時は登録者全員に最新情報が届きます。
(2)山武市WEB版ハザードマップ
[山武市]
令和7年3月より「山武市WEB版ハザードマップ」を公開しました。水害、土砂災害、津波、地震の種別を、利用者自身で選択し閲覧できます。お住まいや職場等における災害リスクの把握、災害時の避難にご活用ください。
(3)キキクル
[気象庁]
「雨雲の動き」「浸水の危険度」「土砂災害の危険度」などをみることができます。
(4)川の防災情報
[国土交通省]
作田川・木戸川・真亀川など全国の河川の状態をリアルタイムでみることができます。
(5)千葉県防災ポータルサイト
[千葉県]
千葉県内の「緊急情報」「気象注意報・警報」「避難所情報」「交通情報」「ライフライン情報」をみることができます。
(6)耳で聴くポータルサイト
千葉県のハザードマップがスマホを使って音声で聴けます。
(7)ちば情報マップ
[千葉県]
日頃から自宅の災害リスクや避難経路の確認をしておきましょう。
「土砂災害警戒区域」「洪水浸水想定区域」「津波浸水想定区域」などを詳しくみることができます。区域を住所や目的地から検索することもできます。

問合せ:消防防災課
【電話】0475-80-1116