- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都文京区
- 広報紙名 : 区報ぶんきょう 2026年1月1日号
■がんばった点・大変だった点
司会:それではここで、こどもたちが前文作りでそれぞれ力を入れてがんばった点、大変だった点を発表していただきたいと思います。
ゆいな:がんばったり力を入れたりしたのは前文の言葉の選び方です。これは、こどもを守るための条例(じょうれい)なので、要求ばかりの文章になってしまいそうですけど、私(わたし)たちが目指したのはそうではなく、こども自身も努力する。こどもと大人の両方が力を合わせようという前文にしたいなと思いました。言葉の選び方によっては、こどもからしてほしいという要求だけのものになってしまうので、そうならないように気をつけました。
なお:意見がぶつかったりすることもあったんですけど、お互(たが)いが一生懸命(いっしょうけんめい)前文作りに取り組んでいるからだなと意識(いしき)を変えて、それから、いつも会議の前に「リーダーの掟(おきて)」を確認(かくにん)しているんですけど、ほかの人の違(ちが)う意見も尊重(そんちょう)しようと毎回確認(かくにん)していたので、そういう意見もあるんだと新しい視点(してん)として、自分の中で取り入れるようにしていました。
ひなた:私(わたし)は今、高校3年生で会議の中で年は上の方になっていて、習っている漢字が中学生と高校生で差があったり、また、小学生目線でこれを見たときに、どのように見えるのかというところは、成長していくにつれて少し忘(わす)れてしまっている部分を思い起こさないといけないところがあったので大変だったのと同時に、色々な世代の人から引き出されるところがあって、乗(の)り越(こ)えていけたなと思います。
しーさん:私(わたし)も言葉選びを重視(じゅうし)して前文作りに取り組みました。言葉一つ一つでも捉(とら)え方が変わってしまうのがやはり難(むずか)しいなと感じましたし、そういう部分を重視(じゅうし)することによって、色々な人に見てもらったときに、全員が最終的に感じる部分が一緒(いっしょ)にならないと、条例(じょうれい)の前文の意味がないのかなと思っていたので、言葉選びを意識(いしき)して制作(せいさく)していました。
■完成した前文案を見たとき
司会:みんなの意見が反映(はんえい)されたこちらの前文が去年の8月におおよそ形になってきたということですが、実際(じっさい)に完成した前文を改めて見たとき、お気持ちはいかがでしたか?
ひなた:会議の中で、ほかの人と意見が対立することもありましたし、確(たし)かに共感できるところも多くあって、この一文一文に全て思い出といいますか、みんなの思いが詰(つま)っていると感じられて、会議の一場面一場面がどんどんフラッシュバックしてくるかのような、アルバムのような形の前文案になったかなと思います。
なお:自分だけではなく、共同制作(せいさく)した作品が完成したときみたいな、喜びや達成感がありました。考え方の多様性(たようせい)であったり、話の進め方に難(むずか)しさを感じていたりもしたんですが、出来上がりを見たときに、悩(なや)んだ時間もこの前文ができるために必要な時間だったんだなと感じました。
しーさん:文章を見たときに、具体的な場面を自分の頭の中で想像(そうぞう)できて、私(わたし)ができるってことはこれを見たこどもたちもきっとそういう場面が想像(そうぞう)できるんじゃないかなと思ったり、条例(じょうれい)をたくさんの人に広めて、こういう場所は作って欲(ほ)しいという思いが、もっと色々な人が発言することによって実現(じつげん)できるんじゃないかなと感じています。
ゆいな:前文案が完成したのを見たとき、みんな全力で協力して作ってきたものが完成したとなるとすごくうれしくて、今までがんばってきて良かったなと思いました。
司会:皆(みな)さんの思いを受けて、区長はこの前文を見たときはいかがでしたか?
区長:僕(ぼく)はこどもたちが自分たちで作ってくれた前文は、一字一句(く)そのまま使うと最初から宣言(せんげん)していて、今でもそのつもりでいます。そういう思いを持って皆(みな)さんにお願いをしていたので、すごく良いものを作ってくれたと感慨深(かんがいぶか)いです。前文に皆(みな)さんたちが込(こ)めてくれた、行間に詰(つま)ったものがいっぱいある。みんなが共有して作るまでに様々な意見対立を乗(の)り越(こ)えてここまで作ってくれたものを、しっかりと実践(じっせん)していく場作りというのを、みんなと一緒(いっしょ)にやっていきたいなと思います。
司会:こどもたちの率直(そっちょく)な気持ちが表われている前文で、私(わたし)たち大人にとってもこどもたちの思いを知る良い機会になったと思いますがいかがですか?
区長:まさにそのとおりだと思います。直接(ちょくせつ)こどもたちの意見を聞く場はこれまでそんなになかったです。条例(じょうれい)を作ったのはゴールではなくてここがスタートなので、色々なことが動き始めていきます。条例(じょうれい)を皆(みな)さんと一緒(いっしょ)に育ててもらいたいなと思います。
司会:最後に区長、皆(みな)さんのお話を受けての感想と、今年の抱負(ほうふ)をお聞かせください。
区長:今日参加してくれているリーダーたち自身が色々な気づきをこの1年間の中で持ってくれているし、それぞれが成長してくれていることを実感してくださったと思うんですね。そのこと自体がとても大切なことだし、今回ご一緒(いっしょ)したリーダーのうち2人は18歳で、今度はこの条例(じょうれい)を生かして守る側にもなるというお話もいただきましたけど、とても力強い言葉だなと思います。大人もこどももこの条例(じょうれい)を大切にして、理解者(りかいしゃ)を増やしていく努力をみんなと一緒(いっしょ)にしていくことができればいいなと思います。
