文化 北斎名品コレクション(71)

すみだ北斎美術館に収蔵されている北斎の名品をご紹介します。

◆葛飾 北斎「画本東都遊(えほんあずまあそび)」(版本)
寛政11年(1799年)に刊行した江戸名所の挿絵入り狂歌本「東遊(あずまあそび)」は、絵の評判が良かったため、3年後に狂歌をほとんど削除し、挿絵を色摺(いろずり)にして、題名を変えたものが刊行されました。右図は本書の出版元、蔦屋 重三郎の店頭風景が描かれたページです。初代蔦屋は、始めに吉原大門前の五十間道(ごじっけんみち)(現在の台東区千束)で本屋を開店しましたが、天明3年(1783年)に日本橋通油町(とおりあぶらちょう)(現在の中央区日本橋大伝馬町)に進出しました。本作はその日本橋の店が描かれた貴重な資料で、企画展「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」の通期で展示しています。

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問い合わせ:文化芸術振興課文化芸術担当
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