- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都八丈町
- 広報紙名 : 広報はちじょう 2025年6月号
八丈島エコツアーガイド協会に聞きました八丈島のエコツーリズムとは?八丈島の自然と文化を守りながら、地域に活力をもたらす「エコツーリズム」。その推進に向けた想いと、末吉の新たな拠点「八丈島の海・山・暮らし館」について、八丈島エコツアーガイド協会副代表の大類由里子さんにお話を伺いました。
Q.エコツーリズムとはどのような取り組みでしょうか?
地域に存在する素晴らしい資源、自然、歴史、産業、(食文化や方言などを含んだ)暮らしを守り、それを地域の宝として活用しながら、地域経済にも貢献していく取り組みです。こうした八丈島の宝物を次世代へつなぐことを目指しています。
Q.現在、エコツーリズム推進のためにどのような活動をされていますか?
この4月、旧末吉小学校が改修され、「八丈島の海・山・暮らし館」として新たにスタートしました。この施設は、八丈島の豊かな自然や文化を活かし、「八丈島の魅力発信事業」として地域資源を守り伝える拠点です。産官学連携のもと、専門の教授と大学生たち、地域住民の皆さんと協力し、地域マップ作成や体験プログラムづくりなど「学びや活動を通じた探求事業」に取り組んでいます。まずは小さな一歩を大切に、着実に地域の輪を広げていきたいと考えています。
Q.末吉地域の将来像について、どのような目標を描いていますか?
願いとしては、末吉に定住する若い世代が増えて、地域が活気を取り戻すこと。ただ最も大切なのは、末吉の未来を末吉住民自身が考え、描くことだと思います。私たちは、住民の皆さんを後押しし続けたいと考えています。
Q.エコツーリズム推進の課題は何ですか?
エコツアーガイドは、単なる自然案内人ではありません。地域の宝を探し、磨き、伝える「伝道師」と自負しています。観光客は増やしたい、環境は保全したい、地域も潤いたい、という三つの課題をバランスよく進めることが求められます。そのためにも、ガイド育成システムを整え、八丈島の資源を守りながら活かす仕組みづくりに力を入れていきたいです。
Q.町民の皆さんへ伝えたいメッセージはありますか?
エコツーリズムは特別な取り組みではなく、八丈島に暮らす私たち一人ひとりの未来をつくる活動です。地域全体で理解し、育てていくことがとても大切です。これからもエコツーリズムの意義や取り組みを、わかりやすく発信していきますので、ぜひ応援してください、そして一緒に進めましょう!
■編集後記
自然環境や文化を中心とした観光資源の継続的活用、体験型観光の確立など、まだまだ課題は山積ですが、これらをエコツーリズムの観点を含めて進められればと感じました。
八盛隊はこれからも継続的に島の活動を、SNSほか広報で紹介し、町内外に向けた情報発信を強化してまいります。
問い合わせ:企画財政課企画係
【電話】2-1120