健康 あきらめない 認知症になっても私は“私”

令和4年時点で、高齢者の約3.6人に1人が認知症またはその予備軍といわれ、誰もが認知症になりえます。認知症への思い込みを払拭し、認知症の人もケアする人も自分らしい暮らしを諦めることなく希望のもてる共生社会の実現を目指します。

『共生社会の実現を推進するための認知症基本法』が、令和6年1月に施行されました。この法律は、新しい認知症観に立ち、認知症の人たちの声を聴きながら、お互いの尊厳を保つことのできる共生社会を実現していくことを理念にしています。
『新しい認知症観』認知症になってからも自分のしたいこと、できることがあり、住み慣れた地域で仲間などとつながりながら希望をもって暮らし続けることができるという考え方。いまだ根強い、認知症になると何もできなくなる、わからなくなるという考え方を転換していきます。

■認知症と共に暮らしている人の生の声
◇ひと足先に認知症になった私から伝えたいこと ~Aさんにインタビューしてみました~
Q.楽しみなことは?
なじみの地域カフェに毎日顔を出し、常連の人たちと談笑すること。閉店までいる時はシャッターを閉めて床掃除をするのがいつの間にか役目に。次の日も楽しく集まれる場にするお手伝いだと思っている。スタッフから「助かる~」と言われるのもうれしい。
Q.これからの人生で大切にしたいことは?
家族を大切にし、大切にされること。自尊心を失わないこと。たくさん笑うこと。
Q.これから認知症になりうる人たちへアドバイスをお願いします。
新聞、本、テレビなどを見て周りに関心を持つこと。地域に信頼できる友人を2、3人持つこと。居場所を作り、人に喜んでもらえる役割を持つこと。

◇認知症があっても大切にしたい暮らしを続けるBさん
聞く人の心に感動を呼びおこす朗読を行っているBさん。朗読は、動画で視聴することができます。
朗読の様子は紙面の二次元コードから

◇メッセージ募集!
認知症のご本人やご家族、かつて介護経験された人などの体験談やいまの想い、メッセージを募集します!
これから認知症と共に生きる私たちへ伝えたいことを教えてください。
いただいたメッセージは、認知症の理解を普及啓発する事業に活用する場合があります。
メッセージの入力は紙面の二次元コードから

■認知症家族の会
認知症の人を介護している家族同士だからこそ、分かり合えることがあります。日頃の大変さや思いを語り合う場、介護のヒントを得る場としてください。

◇Together(トゥゲザー)
毎月第2金曜日午前10時~午後3時
多摩区SDC事務所(多摩区役所1階)【電話】080-1084-1805

◇長沢壮寿の里認知症家族の会
毎月第3水曜日午前10時~正午
生田出張所2階交流室C【電話】044-935-0086(9月以降変更)

◇認知症コールセンター「サポートほっと」
【電話】044-932-0341

サポートほっとホームページ

■認知症かもしれないと思ったら…
早めにかかりつけ医に相談したり、認知症疾患医療センターなどの専門医療機関を受診しましょう。各機関等の詳細は、パンフレット「正しく知ろう認知症」で。

・認知症医療疾患センター
・地域包括支援センター
・65歳未満の方は…若年性認知症コーディネーター

正しく知ろう認知症は紙面の二次元コードから

■認知症サポーター養成講座
認知症になってからの経過は十人十色ですが、新しい認知症観を共有すると生活は前向きになるかもしれません。いずれは我が身にかえってくること。認知症について考えてみませんか。
日時:7月末頃開催予定
詳細はお問い合わせください。
【電話】044-935-3101【FAX】044-935-3276

■サポーターのマスコット ロバ隊長
認知症になっても自由に安心して街中を歩けるように応援したいとロバ隊長を一つ一つ手作りしています。
「道を教えて」と気軽に言える目印としてたくさんの人に身に付けていただきたいです。

■アタマとカラダの健康チャレンジ!
タブレットを用いて、5つのゲームに挑戦し、現在の脳体力を測ります。自分の5つの認知機能の得意・不得意を知り、日常生活を振り返ります。社会参加が認知機能をアップする秘訣かも!?
日時:多摩区内7~8月開催予定
詳細はお問い合わせください。
【電話】044-935-3101【FAX】044-935-3276

問い合わせ:区役所地域支援課
【電話】044-935-3101【FAX】044-935-3276