くらし 少子化と産み育てる医療[5]

加賀市医療センター病院長北井です。若い世代の加賀人の結婚を、そして育児を考えています。人生観に関わるのでご批判もあると思いますが、個人的な意見として好きに書かせてください。やはり産み育てる女性が活躍する場所が多ければ多いほど地域社会は豊かになります。政府の研究でも北陸地域の女性労働力率は他府県に比べ際立って高いことがわかっています。特に病院や介護福祉施設は女性の特性に合っていると思いまので、まずは働きやすい環境をどう整備するかをいつも議論しています。当院では私が仕事で思いつきの無理難題を言っても周りの女性職員がすぐにそれはマズイですとしっかりと物事を修正してくれます。昔は長男なので先祖伝来の田畑から離れませんという方が一定数おられましたが、私の回りでは逆になりつつあります。奥様が加賀市出身なので、当院で働いている医師や看護師、技師の方も大勢います。子育ても実家応援でしやすそうです。逆は少なめで、どうやら男性は女性に連れられる人生が幸せそうです。奥様につれてこられた男性職員の会でも作ろうかと思っていますが、皆優しい旦那さんばかりで夜の会合も成立しなさそうです。(続く)