- 発行日 :
- 自治体名 : 石川県能美市
- 広報紙名 : 広報のみ 令和7年10月号
令和6年度の決算が第3回市議会定例会で認定されました。皆さまが納めた税金、国や県からの補助金、地方交付税などがどれくらいで、どのように使われたのか、決算の概要をお伝えします。
■一般会計
令和6年度の歳入決算額から歳出決算額と次年度への繰越事業に係る財源の額を差し引いた実質収支額は4億8千万円あまりの黒字となりました。
しかし、その実質収支額に財政調整基金※1積立金を加算した額から、前年度の実質収支額と財政調整基金取崩額を差し引いた収支(実質単年度収支)は5億3千万円程度の赤字となりました。
歳入歳出差引額…7億9,089万円
繰越明許費繰越額…3億671万円
実質収支額…4億8,418万円※
※金額は表示単位未満を端数処理しているため一致しない場合があります。
▼歳入総額 324億4,267万円
(対前年度比12.4%の増)

○歳入の概要
市税が最も大きく、全体の4分の1以上を占めています。市税をはじめとした自主財源の比率は38.5%で、残る61.5%は地方交付税や国庫支出金、市債など、ほかに依存した財源となっています。
市税は、定額減税の影響で個人市民税が減収となった一方で、法人市民税の増収などにより、市税全体として前年比0.9%(8,098万円)の増額となりました。
地方交付税は、人事院勧告に伴う給与改定費や、臨時経済対策費の追加交付などにより普通交付税が増額となったほか、除排雪経費の増加により特別交付税も増額となり、8.1%(4億1,696万円)の増額となりました。
国庫支出金は、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金をはじめ、児童手当の対象年齢拡大や、能美市学校給食センターの新築などにより、23.1%(8億6,485万円)の増額となりました。
市債は、過去に借入した市債の借り換えのほか、能美市学校給食センター整備運営事業や九谷焼美術館「体験館」改修事業などにより、29.5%(13億5,329万円)の増額となりました。
以上の結果、歳入全体では12.4%(35億8,291万円)の増額となりました。
▼歳出総額 316億5,178万円
(対前年度比12.8%の増)

○歳出の概要
民生費は、定額減税しきれないと見込まれる所得水準の方に対して給付する定額減税補足給付金事業の実施や、民間保育施設整備事業、民間認定こども園運営費などにより、10.0%(9億5,153万円)の増額となりました。
教育費は、能美市学校給食センター整備運営事業などにより、80.1%(22億8,880万円)の増額となりました。
総務費は、常勤職員及び会計年度任用職員に係る給与改定などにより、11.4%(2億9,194万円)の増額となりました。
土木費は、大雪の影響による除雪・消雪補助事業や、橋りょう補修事業などにより、9.3%(2億3,267万円)の増額となりました。
商工費は、企業立地促進助成金の増や、九谷焼美術館「体験館」の改修事業などにより、32.9%(2億6826万円)の増額となりました。
災害復旧費は、令和5年度に引き続き、道路や法面の復旧工事に経費を要しました。
以上の結果、歳出全体では12.8%(35億8,544万円)の増額となりました。
※増減は歳入、歳出ともに対前年度(令和5年度)比の数値です。
※1 災害発生時など不測の財政需要が生じたときの財源の不均衡を調整するための積立金
