- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県長野市
- 広報紙名 : 広報ながの 2025年12月号
真田邸は、平成16~24年の全面改修工事を経て、現在一般公開されています。この工事過程で外された、100枚を超えるふすまや壁紙からは、大量の下張り文書が発見され、真田宝物館と松代文化財ボランティアの会が平成23年から現在までの約14年間、協働で文書を剝がし、整理してきました。その活動の集大成として、作業の過程や整理した古文書について紹介する特別展を開催します。
不要になった「反故(ほご)」文書がどのようなもので、どのようなことが分かるのか、知られざる下張り文書の世界をご紹介します。
会期:12月17日(水)~令和8年4月13日(月)
開館時間:
・9:00~16:30 (12~3月)
・9:00~17:00 (4月)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週火曜日、年末年始
■同時開催イベント
◇ギャラリートーク
日時:12月17日(水)・20日(土)10:00~
担当者が展示内容を詳しく紹介します。
■下張り文書とは?
古くからの日本家屋に欠かせないものの一つ、「ふすま」の表面の紙(上張り)を剝がしてみると、その下には下張りとして何層も紙が張られています。紙が貴重だった時代は、下張りに不要になった古い紙「反故紙」を使用していました。こうした反故紙の中には文字が書かれたものもあり、これを「下張り文書」といいます。
■文書の整理作業の様子を紹介します
松代文化財ボランティアの会と協働で行っている下張り文書の整理作業は、「原状に戻すことができるような正確な記録と丁寧な作業」を目標に進めました。この作業で整理した下張り文書はおよそ1万点に及びます。
※詳細は本紙をご覧下さい。
◇下張り文書には何が書かれている?
下張り文書の7割ほどは商家が作成した帳簿をほどいたもので、米や酒、ろうそくやわらじ、薬などの日用品を売買した記録です。その他、参勤交代時に宿場に支払われた金銭の請取(うけとり)状や、飢饉(ききん)の際の拝借金返済延期願書、奥女中同士の手紙などが見つかっています。
問合せ:真田宝物館
【電話】278-2801【FAX】278-2847
